本当に驚くべき発言として日本中で取り上げられているニュースです。外交問題において、自国の伝統を重視して国賓を取り扱えないって論外すぎて話にならない。 オススメ記事 自民党の竹下総務会長は、23日、岐阜市で開かれた党の会合で、海外からの国賓を迎えて開かれる宮中晩餐会に関連し、「国賓のパートナーが同性の場合、出席に私は反対だ。日本の伝統には合わない」と述べました。 続きを読む この中で、竹下総務会長は、海外からの国賓を迎えて開かれる宮中晩餐会に関連し、「フランスのオランド大統領が来日したときに、同行した女性は、奥さんではなく、いわゆるパートナーだった。そのときに宮内庁は苦慮した」と指摘しました。 そのうえで、竹下氏は「問題は、ここからだ。もし、パートナーが同性の場合は、どう対応するのか。これは必ず近い将来、突きつけられる課題ではないか。私は反対だ。日本の伝統には合わない」と述べました。 via: 自民 竹下氏 同性パートナーの宮中晩餐会出席は反対 | NHKニュース 外交をなんだと思っているんだ まず一番最初に突っ込みたいのは、この人は一体外交をなんだと考えているのかということ。自分たちの伝統を相手に押し付けることを外交と呼ぶ時代は一度だって無かったはずだ。国と国との関係を取り持っていく中で、相手のことを尊重しないで出来る外交など無い。ここからもう全く訳の分からない発言である。 これによって気分を害した国が日本に来ることを嫌がるようになったりすれば、外交上大失敗だ。わけのわからないことを言わないで欲しい。というか、もう何を言いたいのかわからない。誰のために何を言っているのかわからない。宮内庁が苦慮して可哀想なのだとしたらそれは宮内庁が新しい外交プロトコルを作らなくてはならない時代だという意味でしかなく、外界の変化を無視するのは愚かしい判断だ。 伝統ってなんだ そしてもう一つ突っ込みたいのは伝統とは何かということ。これは本当に伝統という言葉を口にする人間ほど多いと思うのだけれど、伝統のことなんて知らない人ばかりだろう。伝統っていつの時代のどの地域のどの社会階層の話をしているんだ。それを特定しないでいう伝統というのは、単に昔あったある一時的な制度の中で自分が気に入ったものを恣意的に取り出したにすぎない。 日本の武家なんて昔から思いっきり同性愛的なものがあったし、逆に反対する側は別の恣意的な伝統を持ってくればどうにでも反論出来てしまう。文化とか伝統という言葉を使う時は異常に注意が必要であって、この人のような無教養をさらけ出すような形で伝統という言葉を使うのは最も悪手と言わざるを得ないだろう。 これからの外交 最後に改めて、外交というのはあくまで日本の国益のためにやるべきものであると考えるなら、この人は日本の国益というものを全然考えていない。外界がどんどん変化して、当然同性のパートナーを持った人間を国賓として受け入れるときは必ず増えていくし、また女性同士という可能性だってどんどん出てくる。 その中で、どのようなマナーや接遇が望ましいのかということを考えるべきであって、それを無意味に排外主義的に取り扱うことに未来はないだろう。非常に簡単な話である。