一昔前なら、男は転勤を伴う仕事を通して出世をしていくというのが一つの文化でしたが、今はもうそれは完全に古い慣習へと変わろうとしています。これは面白い。 オススメ記事 新卒の就職活動において、男子学生が一般職での就職を希望するケースが増えているそうです。これまで企業の一般職には、女子学生が就くことが暗黙の了解となっていましたが、これはあくまでも企業側の論理です。社会の価値観は多様化していますから、企業側はこうした状況に合わせた採用が必要となってくるでしょう。 年収400万円田舎の公務員と年収600万円東京の上場企業勤務、どっちがいい? ペイレスイメージズ/アフロ 多くの企業では、総合職と一般職という2つの区分で新卒採用を行っています。総合職は、将来管理職になることが期待される人材の採用枠、これに対して一般職は、事務や補助作業などに従事する社員の採用枠です。昭和の時代までは、幹部候補生として採用するのは男性という暗黙の了解があり、女性は基本的に補助業務に従事するというのが当たり前でした。 via 男子学生も一般職希望、価値観の多様化で日本型の一括採用システムも限界? 転勤したいやつなんていない このニュースは非常に良い報道ですね。こういうのが大事だと思います。数としてはまだまだ少なくても、企業人事も少し履きにしなくちゃいけないところでしょう。転勤なんてしたい人いないわけですよ。子どもの通う学校のこともあるし、近所付き合い毎回構築するのも大変だし、友達とも離れ離れになるし、家庭のストレスが高まると仕事にも支障が出るしいいことなし。 もっと働き方は多様でいいはずなのに、男でバリバリ働こうとするとそういうことが起きてしまうというのは企業の制度構築の問題ですよ。大体いまはもう終身雇用という感じでもなくなっているのだから、さっさと転勤しなくてもいいような人事システムを構築したらよろしい。そうしないと優秀な若者はどんどんそういうところがちゃんとした企業を選ぶようになりますよ。 ダイバーシティ・マネジメント ダイバーシティというと、なんだか手放しに良いことを言っているようですが経団連が提唱するダイバーシティ・マネジメントというのは良いこととかきれいごととは全く別次元の内容になっています。要するに、多様性はカネになるから頑張って多様性を確保せよというものです。 今の時代、消費者のニーズは拡大し続けていて、昔のように安くて良いものをたくさんつくるのではダメ。標準化ではなくむしろ多様化、他との差異化こそが重要なわけです。そこでは画一的なマネジメントや商品開発のメンバーではダメ。むしろ多様性に富んで、年齢・性別・国籍などが違えば違うほど様々なニーズに気づくことが出来るし、それに基づいて商品を開発したり今あるものを改善したりできるようになる。 働き方もその多様性の1つ。だって消費者だって色んな生活サイクルの人がいますからね。社会の複雑性に呼応するように企業も又多様性を担保しないと、社会についていけなくなってしまう。経団連のいうダイバーシティ・マネジメントはあくまで経営目線ですが、それでもやはり重要な視点でしょう。多様性は良いことのためにやるのではなく、会社のために、利益のために確保するのだ。