東南アジアの諸国の集まりであるASEAN。最近のアジア情勢について語るべきトピックは多いのですが、北朝鮮問題には少なくともあまり効果はないものと見られています。 オススメ記事 ASEAN=東南アジア諸国連合関連の首脳会議が13日からフィリピンで始まります。日本やアメリカ、中国などの首脳も参加し、北朝鮮の核・ミサイル開発の問題などについて議論が交わされる見通しです。 続きを読む 13日から2日間の日程でフィリピンの首都マニラで開かれる会議には、ASEAN10か国の首脳に加え、日本から安倍総理大臣やアメリカのトランプ大統領、中国の李克強首相らが出席し、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応などについて議論が交わされる見通しです。 13日はASEAN10か国の首脳会議が開かれる予定で、北朝鮮の核・ミサイル開発について、大量破壊兵器の開発だとして深刻な懸念を表す議長声明を会議のあとに出す方向で調整が進められています。 また、13日は、アメリカ、中国、日本などがそれぞれASEANとの首脳会議に臨みます。 北朝鮮への対応をめぐっては、アメリカや日本が圧力強化を主張しているのに対し、中国は圧力だけでなく対話の重要性も強調しているほか、ASEAN内でも温度差があり、一致点を見いだせるかが焦点です。 一方、一連の会議では南シナ海の問題も議論される予定で、海洋進出の動きを強める中国に厳しい構えを見せてきたアメリカが、北朝鮮の問題で中国の協力が欠かせない中、どのような姿勢を示すのか注目されます。 via: ASEAN関連首脳会議きょう開幕 北朝鮮問題など議論へ | NHKニュース そもそもASEANとは 東南アジアの諸国家が大集合するASEANですが、そもそも一体どんな団体なのでしょうか。東南アジア10か国の経済・社会・政治・安全保障・文化に関する地域協力機構で、本部所在地はインドネシアのジャカルタ。なんとEUよりも多くの人口を有している集団になっています。 これだけ大きいと影響力があるので東南アジア以外の国家も積極的に大使を送り込んでおり、日本も含め50カ国以上が関わっています。タイ、フィリピン、マレーシアの3国から始まりいまでは10カ国にまでなっています。 そして13日には、アメリカ・中国・日本の首相も参加して北朝鮮のミサイル・核実験問題などについて議論が行われ、その後非難声明を出すこととなっています。しかし実際のところ、中国は北朝鮮に対して厳しい姿勢を見せる気は全然無いので、一体どうやって折り合いをつけるかというのがポイントになりそうです。まあ非難声明くらいなら中国もだすでしょう。 ほとんど効果はないだろう しかし、今回のASEANを北朝鮮と絡めるのは本来おかしなこと。なんといっても、東南アジア諸国の中には、韓国も含まれていないし、当然アメリカも、そして日本すら関わっていないのです。確かに世界レベルで見たら北朝鮮は大きな問題ですが、ASEANが抱える議題は決してそれだけに収まるわけがありません。 今までのASEANでも様々なトピックが議論されてきました。例えば新型インフルエンザに対する地域的な対応をどのようにするのか、アジアで安定的な証券市場を形成するためにはどうしたらいいのか、世界におけるこの東南アジア共同体はどんな役割を果たしうるのか、といったことについてです。 また、なんなら中国がどんどん海洋上の支配権を広げようとする中で、北朝鮮問題よりもむしろその非難声明を出しに来る中国の方がよっぽど怖い敵であるという指摘すらあるほどです。北朝鮮問題だからとアメリカ中国日本が参加してきていますが、なんだか北朝鮮を非難するための場を見つけては参加しているだけのような感じもして、あまり効果があるとは思えませんね。