AIが上司になる、そんな嘘みたいな話は現実のものになろうとしています。しかも、ロボットみたいな上司じゃなくて人間味あふれる上司に。 オススメ記事 AI上司導入時点の心理的ハードルは相当高いだろう。ただ、たとえ指示の理由はわからなくても、AI上司に従ってさえいれば、結果がきちんと出る。 それに従わないということは、会社員失格の烙印を押されるだけ。仕事が激減していく時代、「人間部下」の代わりはいくらでもいる。 そう言うとAI上司は冷徹な絶対権力のように思えてくるが、彼らが「人間らしさ」を出してきたらどうなるだろうか。高い学習能力をもってすれば、ビジネスの能率を上げるためにそれぞれのAIが一見ムダと思えるような、人間風の「個性」を持つようになることもあり得る。 厳しくもいざというときは暖かい声をかけてくれる50代の「上司」、仕事はできるが愛想の悪い男の「同期」、頼もしく気品のある「女性秘書」、電子マネーの履歴から経費を逐一割り出す、ちょっと口うるさいがきめ細かい「経理」――AIが社員とスムーズなコミュニケーションを取るために、様々な個性を持ち、「チーム」のようにビジネスを動かしていくこともあるということだ。 「AIが『人間らしさ』を出す研究はすでに実践されています。たとえば、サッカーの審判は近く完全AI化できるといわれています。ままある人間の誤審に納得できない人は多いかもしれませんが、スポーツは不確定要素があるから面白く、機械的にプレーを止めるようでは試合がスムーズに流れません。 via: 間もなく、AIスマホが上司になる日がやってくる(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(4/5) みんなAIを甘く見てない? 私が前々から思っていたことの一つに、みんなAIを甘く見すぎるということがあります。レストランのウェイターも、コンビニの応対も、ロボットには出来ないだろうと考えています。それは、おもてなし的な精神が求められるからでしょうか。それと同時に、手先の器用さを求められているからかもしれません(ロボットが最後まで人間の代替が難しいのは頭脳労働ではなく手先を使った作業だと言われています)。 しかし、これには面白い解決策があります。コンビニの袋詰めの作業がロボットには出来ないからコンビニの店員はAIが発達しても残るなどという世迷い言は一瞬で無くなります。答えは実に簡単で、客がカゴの中でうまく並べておいて、袋が下から上に上がる形でそのまま袋詰が出来るようにしてしまえばいいのです。 ロボットが苦手な作業があるなら、人間である客が代わりにその作業をすれば良いという非常に単純な話。実際スーパーなどでは客が自分で袋詰めするのですから少し考えたらわかることです。なのに「今のロボットでは出来ない!」と高らかに宣言してしまうのは実に愚かしいですよね。技術の発達に伴い、人間の社会だって変わるのです。その技術にフィットするようにね。 そして、ロボットが上司になるということについても同様です。まさか未来のAIが、画一的に手塚治虫の漫画よろしくカタカナで話すイメージでも持っているのでしょうか? 「ブカヨ、コノシゴトヲ コナシナサイ」なんてね。 感情豊かにあなたを動かすAI そう、未来のAIがもしも上司になったのなら、それには最高のコーチングスキルが実装されていることが間違いありません。コーチングというのはご存知でしょうか? 要するにあなたの人生に伴奏してくれる人生の先輩のような対応をしてくれる力のことです。 あなたのことをよく知っていて、どんな言葉でやる気が出るか、どんな時に逃げたりサボったりしたくなるか全てわかっていて、しかもあなたにピッタリの対策を知っているのです。「最近やけに煙草吸ってるし携帯を見てるな。奥さんと喧嘩したか?」こんな風に、あなただけをよく見てくれている上司になってくれるのが未来のAIでしょう。 応答能力とスムーズな言語処理が出来るようになれば、おそらくあなたはそのAI上司と話すことも可能です。リアルタイムであなたの言っていることを処理して正確に意味を理解し、的確な回答を渋い声-あるいはあなたが望むなら落ち着いた女性の声かもしれない-で返してくれるのです。 ビデオ通話や電話だと思えば、上司がその場に肉体を持っていなかったとしてもそれほど大きな問題ではないように感じるのは私だけでしょうか。 未来の上司は、今の上司と違って飲み会に無理やり誘ってくることもなければ、パワハラもセクハラもしません。そんな未来の職場に憧れを持ってしまいますね。