カタルーニャだけじゃない、金持ち地域によって危機に瀕するEUの空中分解の危険性?

続きを読む
はてなブックマークに追加
欧州という超国家組織が一枚岩でないだけではない。それを構成する国家もまた一枚岩ではないのだ。カタルーニャ以外にも、金持ちな地域が独立をしようとする機運は存在している。

オススメ記事


















今や他の地域においても、こうした富裕層の「離脱クラブ」に加わる意欲を見せるか、少なくとも参加条件に注目している。最も驚くべきは、ドイツ南部のバイエルン州だ。人気タブロイド紙ビルトの7月世論調査では、3人に1人が独立を支持していることが分かった。 先月、イタリア20州のなかでも最も裕福な北部ロンバルディアとベネトの2州では、自治権拡大を問う住民投票で賛成が圧倒的多数となった。両州を合わせるとイタリアの国民総生産(GDP)の約3割を占める。 この地域で強い勢力を持つ北部同盟は、イタリアからの独立を政策として掲げている。現在ではその主張は抑制されているが、この地域の税金が、はるかに貧しく生産性も低い南部に注ぎ込まれていることへの不満は高まっている。こうした分断は、要するに経済の二極化であり、北部の分離主義に勢いを与えている。
 
via コラム:カタルーニャの次はどこか、「富める離脱クラブ」の脅威

 
EUも国家も、そして都市だって一枚岩ではない
なんだかそこにあることがいつの間にか当然になったものというのがありますよね。それはつい最近でありながら今では強い存在感を示すEUもそうです。欧州連合という壮大な名前を掲げ、アメリカや中国などに伍する巨大な国家集団として生み出された存在。しかし、その中にも多様な国家がおり、離脱を目論むものも。合意の元作られたEUをイギリスが離脱することはもう確定しています。
 
しかしそれだけではありません。もっと前からあって存在が自明視されているもの。それは国家です。1つの国として動いていますが、その中には様々な人がいます。日本だって、沖縄の人もいれば関西の人もいる。北海道の人も関東の人も、みんな似ているけどそれぞれ独自な文化も保っている。人間性、パーソナリティも地域によって多少なり違うと言われている。
 
国家だって一枚岩ではないわけです。しかももし凄くお金持ちの都市が「他の地域に税金払うの嫌だ」と考えてみると、いかにその国家という枠組みも曖昧な恣意的なものか考えさせられます。日本より小さな国もたくさんあるわけですから、日本の中に複数の国家が樹立したっておかしくはないのです。
 
しかし、これに加えて更にややこしいのは、その地域の中にだって色んな人がいるということ。その地域の人だって全員同じ意見なわけがありません。そう考えると、そもそも「その地域」という考え方すら、私達が勝手に1つの集合だと思っているだけかもしれません。
 
今後も続くだろう、EUの危機
さて、そのような意味においてカタルーニャの独立運動は非常に象徴的な問題でした。国連の中のスペインはEUに残留することを当然だと思っており、しかしそのスペインの中にあるお金持ちの地域であるカタルーニャはスペインから離脱しようとしており、しかし実はカタルーニャの中では独立反対派と賛成派が拮抗しており意見の一致は見えないという意味で。
 
カタルーニャのような地域は決して少なくありません。自分達でかなり経済が回っていて、かつ国家の動きを「上から目線」「官僚的で遅い」と考えているような地域です。それはそのまま国家がEUに対して「上から目線」「官僚的」だという感覚を持つのに近いのでしょう。要するにローカルじゃない上位概念が出てくると、そこにいるローカルの人達からしたらまどろっこしいのですよね。なんで地元のことわかっていない人達の言うことを聞かなきゃいけないのか、という。
 
欧州中にあるこの独立への機運、ナショナリズムや地域主義も含めて、どんどん高まっていくものとみられます。ヨーロッパ最大の夢が覚めるのも時間の問題なのかもしれない。

新着画像

注目記事

新着記事

弊社情シス、ZIPと別メールでパスワードを送る運用に疑問を感じ画期的なシステムを導入!2021/10/30 14:11
過去に嫁が調教されていた2021/10/30 08:50
婚姻届の証人2021/10/30 08:44
執着してきてて怖い2021/10/30 08:39
何かにつけて腐す奴は何なの?2021/10/30 08:36
疲労骨折2021/10/30 08:34
親知らず2021/10/30 08:32
金丸信2021/10/30 08:30
2021/10/30 08:28