国際政治をにぎわしていたスペインカタルーニャ地方の独立運動もとうとう終わりを迎えようとしています。独立宣言は無効扱いされ、トップは拘束されてしまいました。地元民もそろそろ平常運転に戻りたいようですし、ニュースも今後減っていくでしょう。 オススメ記事 【11月9日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州で8日、独立派の元州政府幹部らの拘束に抗議するストライキが独立派の労働組合の呼び掛けで実施された。州内各地の道路や線路が封鎖され、混乱や反発が広がった。 スペインからフランスなど欧州諸国への輸出経路となっている道路を含む主要幹線道路では約60か所が封鎖され、州内の広い範囲で交通が乱れた。 州都バルセロナの主要駅サンツ(Sants)では数百人が線路を封鎖。 通勤客のエディソン・ヒンカピー(Edison Hincapie)さん(50)は「彼ら(独立派)の動機は理解できるが、こんなことをしてもマドリード(中央政府)はほとんど困らない。困るのはここで暮らす私たち自身だ」と不満げに語った。 当局によると、1日8本のフランス行き高速列車のうち4本が影響を受けた。 ただ、今回のストライキは10月3日に行われたゼネストに比べると小規模だった。 via: カタルーニャ独立派がスト、道路や線路封鎖 混乱広がる 写真15枚 国際ニュース:AFPBB News 独立は果たされなかった わかってはいた。わかってはいましたが、予想通りカタルーニャの独立は完全に終了しました。独立宣言は無効化され、主要人物は拘束されてしまったようです。今回もデモを行っていますが、前のものより随分規模も小さくなり、最後の力を振り絞ってのデモだったのではないでしょうか。 そもそも、本当にカタルーニャは独立をしたかったのか。そこに住む人達の同意という意味で、本当にみんなが独立したかったのか。ここから疑問の残るものであったことは確かなのです。90%以上が独立に賛成したという国民選挙ですが、実は投票率はあまり高くありませんでした。 なぜならその選挙は無効であるとスペイン側は早い段階からずっと言っていたからです。無効であるとわかっているのにわざわざ投票行動に打って出るような人達ってどんな人達なのか? 独立賛成の人たちばかりに決まっていますよね。ですからあの国民投票にどれだけ意味があったのかは疑問なのです。 独立はそもそも無理だった そして、そもそも独立というのはほとんど無理だったということも改めて繰り返し述べたい。国家として樹立するためには何が必要か。よく聞く話だと、国民がいて土地があって統治がなされていればよいという三要素説が言われます。でも凄く大事なことがもう一つあります。それが外交の実行です。 つまり、国家が国家として成立するためには、他の国家から承認を受ける形で国家として動かないといけないということです。もしカタルーニャが独立したと真の意味で言うためには、フランスやドイツなど周辺の欧州国から国家としての認定を受ける必要がありました。しかし、それを他の国がしたでしょうか? もしそんなことをしたときにはスペインから重大な抗議を受けるでしょうし、欧州連合としての足並みは大きく乱れることになるでしょう。イギリスが離脱して混乱が続く欧州連合の中に新たな争いの種を作ることを、どの国も望んでいませんでした。 よって、カタルーニャは二重の意味で独立を果たせるわけもなかったのです。儚い夢でしたが、今後も時々こういう運動の盛り上がりがありそうなのがカタルーニャですね。