最近の若者は自民党支持だから保守的? そんな議論はもう全く意味がありません。大体、改憲≒改革しようとしている党が保守的だって語義矛盾ですよね。なんだかわけがわからない。 オススメ記事 決して現状を肯定している訳ではない 20歳の男子学生は、そもそも今の若者にイデオロギー対立はなく、いかに改革志向であるかが重要だと話す。 「今の若者にイデオロギー対立を背景にした『保守』と『リベラル』の構図はなく、自民党の政策にも両方の政策が混ざっていて、欧米のようにわかりやすい対比軸はない。『保守』と『リベラル』を分けるものは、いかに日本を良くする改革的な個別政策を掲げているかという面で判断されるのではないか」 実際、30代以下の世代は他の世代と異なり、自民党の次に希望の党を支持し、「改革」志向を重視している。憲法改正に賛成する若者も多く、安倍首相が掲げる自衛隊を明記する憲法9条改正についても、全体では「反対」45%が「賛成」36%を上回っているが、18~29歳のみが「賛成」49%が「反対」34%安倍政権による憲法改正を支持している結果も出ている(朝日新聞社が10月23、24日に実施した全国世論調査より)。 自民党支持の結果から、若者は「保守化」していると見られがちだが、若者から見れば、自民党は「改革派」であり、決して現状維持を望んでいる訳ではない。 「自民党こそリベラルで革新的」:20代の「保守・リベラル」観はこんなに変わってきている リベラルと保守ってなんなの 最近の選挙でたくさん語られた、リベラルと保守との対立だのなんだの、希望の党はリベラルだけど改憲派だ、とかよくわからない言説がたくさんありましたよね。でも実はそれって仕方のないことなのです。なぜなら、リベラルという言葉も保守という言葉も適当に使われているからです。 リベラルというのは原義で言うと自由という意味で、改革的な要素を持っています。抑圧された状態から解放され自由な状態へ。旧態依然な政府を新しくしていく側面が強く、リベラルは改革派というイメージとセットになりました。 それに対して保守とは真逆。今あるものや既存の価値観を重視し、変化を好まない性格になっています。ですから、例えば同性婚には反対するし、夫婦別姓にも反対するのがイメージとしての保守に近いと思います。リベラルはそういう制度の変更を良しとします。より自由だからです。 憲法・リベラル・保守 しかし、憲法となるとイメージがガラッと変わります。だって、保守と言われる自民党は「改革したい!」と言っているでしょう。保守派なのだから維持すれば良いじゃないですか、今の憲法を。それが保守ということの意味。 そして、逆にリベラルは憲法を維持しようとしますよね。特に9条を中心に「平和憲法を守るべきだ」と改憲には大反対です。これまた不思議ですよね。リベラルは改革的な要素を持っているのだから、そのような憲法の「改正」には賛成するはず。なのに今回の選挙では改めてその矛盾が明らかになりました。 ここまで整理してみると、実はリベラルと保守というのは対立概念ではないことがわかります。リベラルというのは個人の自由を求める態度であり、その逆は共同体を重視する態度なのです。リベラルv.s.共同体というわけですね。 それに対して保守というのは維持しようとする力。だから逆は改革する力。維持v.s.変化というわけです。ですから、そもそもリベラルと保守というのは対立概念としては成立していないのです。 そしていまの保守派というのは「旧来の価値観≒1940年代」をベースにしていると考えたら良いのです。戦争によって日本が負けてしまう前を「日本本来の姿」と考えているので、憲法はアメリカに押し付けられたと考えている彼らとしてはその前に戻ることこそが「保守」なのです。 政治用語というのはごちゃごちゃしている上に、新聞などでもあまり細かく説明しないのでわかりづらいですよね。