1: 名無しさん 2017/07/20(木) 21:00:19.43 ID:+7eU+UV20 冬の北海道は寒い。 道民じゃなくても、日本全国、誰だって知ってる事実だ。 吹雪が窓を叩く音で深夜に瞼が開いて、いつの間にか微睡んで、起きたら朝。 顔を洗おうかと蛇口を捻ると、出てきた冷水に「しゃっこ!」と布団へ舞い戻る。 炬燵はぬくい。 これも、日本全国、誰だって知ってる事実だ。 布団の温もりでは物足りなくなって、枕元のVitaを片手に居間へとダッシュ。 居間の中心に鎮座する炬燵大明神の中へと飛び込む。 体まで中へ潜って炬燵のスイッチを入れると、仄かに赤色の灯るそこはまるで私にとっての小宇宙。 しばらくするとさすがにちょっと暑くなって、顔と腕だけ亀みたいに布団の下から突き出す。 肩まですっぽり大明神の恩恵を授かって、Vitaでロンパする、今この瞬間が、私は人生で一番しあわせ。 SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1500552019 引用元: ・双葉杏「冬の国、春の国」 続きを読む