1: ニライカナイφ ★@\(^o^)/:2017/07/17(月) 19:50:26.97 ID:CAP_USER.net[1/2] 16歳の男性モデル、ハン・ヒョンミンは、その長い脚と力強いウォーキングによって、母国・韓国のランウェイで一躍、時の人となった。 しかし彼のモデル事務所は、単一民族国家であるこの国では、問題が生じ得ることも分かっている。ハンの父親はナイジェリア人なのだ。 彼は人種差別が根強く、異人種の人々が一般的に「混血」と呼ばれる社会に身を置いている。 「ハンのように浅黒い肌を持つモデルは、韓国では聞いたことがない。彼を雇うのは大きな賭けだった」と代理人のヨン・ポムは語る。 今やハンは韓国初の黒人ファッションモデルとして人気雑誌のモデルを務めている。 韓国は、独自のポップカルチャーによってアジア中に旋風を起こす一方で、モダンかつ洗練された、テクノロジーに精通した国家というイメージ育成を何年も模索していた。 しかし一見すると文化的にも成熟している経済大国という表の顔とは裏腹に、根深い人種差別が社会の中には存在する。 10年間で2倍以上に増えた移民人口も、総人口のたった4%だ。 韓国に住む外国人のほとんどは、中国や東南アジアからの移民や移民労働者か、田舎暮らしをいとわない配偶者を地元で探すことに失敗した地方の男性たちの元に嫁いできた女性たちだ。 人種差別は、横行している。 外国人が公共交通機関において公然と「汚い」「臭い」などとあざけりを受けたり、おしゃれなレストランや公衆浴場への入場を断られたりすることもある。 2015年の政府の調査によると韓国人の25%は、外国人に隣に住んでほしくないと回答している。 米国での5.6%や中国での10.5%より、はるかに高い数字だ。 異人種同士を親に持つ子供たちはしばしば学校でいじめられ、雑種の動物を意味する軽蔑した呼び名で嘲笑の対象となる。 人付き合いの難しさや職探し、配偶者探しなど、人生の多くの面におけるチャンスの乏しさを訴える人も多い。 そしてハンもその例外ではない。 ■「僕は透明な存在になりたかった」 「僕が学校でほかの子どもたちと遊んでいると、何人かの母親はあんな子と遊んじゃ駄目よ、と言って突然彼らを僕から遠ざけた」とAFPの取材にハンは明かす。 人前でじろじろと見られることも日常茶飯事だった。 一度、年配の女性にこう尋ねられたこともあるという。「よその国であなたはいったい何をしているの?」 「僕は透明な存在になりたかった」とハンは言う。 「みんなの中で目立ってしまう自分の外見が嫌いだった」。 そんな中、ハンはファッション界に逃げ場を見つけた。 モデルのオーディションに参加し、代理人のヨンに見いだされるまで自分の写真をSNSに投稿し続けた。 当時14歳だったハンの「目の覚めるような」ウォーキングをソウルの通りで5分間見せられたヨンは、即座に契約を交わした。 「ファッションモデルになったことは、僕にとてつもない自信を与えてくれた」とハンは語る。 「今は他人から見られることを、恥ずかしがったり戸惑ったりせずに楽しんでいる」。 ハンは人種的にさまざまなルーツを持つ子供たちの模範になりたいという。 「もっと成功したい。自分のためだけでなく、僕が代表するほかの人々のためにも」 ■ソウル・ファッションウィークで鮮烈デビュー 初めのうち、ハンはデザイナーやファッション誌の編集者たちから避けられた。 中には浅黒い肌のモデルは「悪運」を招くとあからさまに非難し、「浅黒い肌のモデルはいらない」「韓国人でないモデルとは、金髪に碧眼を持つ白人モデルのことだ」と言う者もいたという。 しかし少数のデザイナーたちはハンの独特でカリスマ的な外見に引かれ、昨年のデビュー後、ソウル・ファッションウィークでは、30以上ものショーに出演することとなった。 初心者モデルにとっては異例の数だ。 ハンのスリムな体格は「アジア人モデルと欧米人モデルの良い部分を兼ね備えている」とハンをメンズラインに起用した「カオス・フロム・アンダーマインド」のデザイナー、チェ・ヨンチェは語る。 隣国の日本も同じような単一民族国家だとチェは言う。 しかし、日本は移民の歴史が韓国より長く、外国人の親を持つスター級のファッションモデルがすでに大勢いる。 だがたとえそうだとしても、アフリカ系米国人を父に持つ宮本エリアナが2015年にミス・ユニバース・ジャパンに選ばれた際は、両親が日本人ではない女性が国の代表を務めることに対して公然と非難される事態が起き、日本社会における他民族の受け入れ態勢がいまだ限定的であることが露呈した。 動画: http://www.afpbb.com/articles/-/3135997 ※続きます 続きを読む