【その6】 642: ミノル ◆SH9TJIMw 02/06/03 18:41タカコと出会ったのは23の冬。バイト先のクリスマスパーティだった。 当時、僕はパン屋でバイトしていて、仕事もようやく覚え始めた頃だった。多分お察しだろうと思うけど、パン屋のバイトは文字どおり「お花畑」。僕ら厨房の人間より、明らかにカウンターの女の子のほうが多い。僕もバイト仲間の連中と「品定め」しながら、バイトを楽しくこなしていた。 そんなある日、タカコの同期採用組3人が新しく入ってきた。 「ミノル、今度の3人見た? マジヘンなのがいるよ」と友人。 「マジで。どんなふうにヘンなの? スゲエブス?」と僕。 「いや、ちょっとヘンなの。明日お前とシフト一緒だよ。見てみろよ」 と友人は含み笑いをしながら、どうにも教えてくれない。 仕方なく、明日のバイトを待つこととした。 続きを読む