1: 名無しさん 2017/07/14(金) 19:59:17.56 ID:NHeiDHfz0 それはまだ、春には少し早いころ。 私は彼に好きだと伝え、彼は私にそうかと答えて。 私は彼に恋人になってほしいと伝え、彼は私にわかったと答えた。 そうして一組の恋人同士が産まれてから、一週間がたちました。 世界のほんの片隅の小さな小さな変化はたしかに、私たちの何かを変えたはずなのに。 私の目に映る範囲では、私には何が変わったのかわかりません。 決して夢でなんかありはしない。 それはちゃんとわかってる。 ただあの夜からあの瞬間から、彼の気持ちがほんの少しも分かりません。 彼のなにかに近づいたはずなのに、そのなにかから遠ざかってる気さえする。 この感覚が正しいかどうかすら自信がもてなくって。 ただ心の底にたまった不安だけが、確かでした。 ―――――――――― SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1500029957 引用元: ・高森藍子「好きって言ってはもらえてない」【デレマス】 続きを読む