【その3】 278: エロじゃなくてごめん! 02/05/23 15:40俺の家は小さなパン屋をしていた。 親父がパンを焼いて、お袋が店で売るという店員2人の小さな店だった。 俺は幼稚園の頃から店を手伝っていた。すぐ横にはおじさんがやっている豆腐屋もあったので、かけもちで手伝っていた。友達と遊ぶのも良かったが、店でお客さんと話す方が好きだった。 俺が中学生の頃、うちの店によく来る親子連れがいた。 決まって食パンとラスクとパンの耳を買っていった。お袋は、いつも一緒に来る女の子にアンパンをあげていた。お袋は「あの人は可哀想な人なのよ」と言っていたが、俺にはよく分からなかった。 しかし、アンパンをあげた時の嬉しそうな顔は、本当に絵に描いたような笑顔だった。 続きを読む