患者を「お客様」としてサービスする日本の病院、患者を「客」としか思わずぼったくる中国の病院 サーチナ 中国メディア・今日頭条は12日「中国の医療は日本に負けているのか? どうしてますます多くの中国人が日本の病院に行くのか」とする記事を掲載した。 記事は、現在日本の大病院でかつてない「医療爆買い」現象が起こっており、その他のサービス業にまでビジネスチャンスをもたらしていると紹介。「10人まで付き添いが可能な医療ビザを発給し、患者のみならず、その家族までが何度も往復できるようにすることで、より多くの中国人に日本での治療や検診を受けてもらおうとしているのだ」と説明した。そして、医療ビザを利用する外国人の9割が中国人であるとし「中国人が日本の医療業界を肥やしている。治療費は大体600万円以上とのことだ」と伝えている。 その上で「どうしてこれほど多くの中国人が日本の病院に行くのか」と疑問を提起。「もちろん、医療のレベルや技術が優れているという点はある。しかし、最も重要なのは、サービスレベルと医療スタッフのサービス意識だ。これは、現状中国が追いついていない部分である。日本の病院と中国の病院における最大の差は、医者や病院と患者との関係にあるのだ」論じた。 記事は、日本の病院では処方箋を出すだけで薬は出さず、独立した薬局で薬を受け取るシステム担っており、「医」と「薬」の癒着を断ち切っていると説明。また、入院の際も通常の病室であれば部屋代を請求されることはなく、それでいて看護師によるケアもしっかりとしていると紹介した。 そして「中国の富裕層がお金に糸目を付けることなく求めているのは、安心できる治療、そして信用できる検査環境なのだ。どうして中国人が日本の病院に行くか、われわれは反省しなければならない。今は、細やかな部分まで気を配らなければ勝てない時代なのだ」と結んでいる。 中国のネットユーザーも、記事の見方に概ね賛同しているようだ。「日本のは社会サービス、中国のは営利企業。とても比べられるものじゃない」、「日本の医者は病人のため、中国の医者はお金のため」、「日本に負けるのは当然。だって、中国のどの産業も客からぼったくることが目的になっているから」、「中国の医者はみんなブラックだ」といったコメントが寄せられた。 経済成長や国力増強の輝かしい成果に、医療や福祉など国民生活の課題が覆い隠されてしまえば、いつまでたっても国民の不満は解消されない。安定したサービスのために利益を出すことは必要だが、医療の第一義は金儲けではない。「為人民服務」というスローガンの意味を改めて考えるべきだろう。(編集担当:今関忠馬) (出典 news.nicovideo.jp) <このニュースへのネットの反応> 続きを読む