【その3】 258: 名無しさん? 02/03/17 03:29 ID:???その時、俺は直感した。 「もうでる」 腹痛と戦って脂汗をたらしながら肛門に力を入れて、部室から俺は這い出してきた。だがもう限界だ。すでに限界点は過ぎている。 日頃から過酷な訓練――授業中にノートをとらずに寝る――などを繰り返してきた俺でなければ、芳醇なかおりの茶色い老廃物をブザマに垂れ流しているだろう。だが、俺は違う。 「ぐううううう…っ」 か細い嗚咽が、誰もいない校舎にこだまする。 俺は呪った。自分の運命を。朝飲んだ賞味期限切れの牛乳を。あと8メートルと言う距離を歩かねば届かない男子トイレを。あと3歩で届く距離にある女子トイレを。 悪魔がささやいた。 「校舎には誰もいないよ」 「ここで糞便たらす事が、この後の学園生活にどれだけのダメージを及ぼすか判ってるの?」 「いざと言うときは言い訳すれば大丈夫だよ、先生もわかってくれるさ」 俺の脳は一瞬を一分に変え、計算した。 Decide(決断) 「さあ、どうする?ユーピオのエース」 「行っては駄目!」 俺が手に入れたのは、素晴らしいまでの爽快感と、恐ろしいほどの精神的疲労だった。 ………途中で人が入ってくるとは思わなかった。 続きを読む