日刊SPA! 現代は高度情報化社会。“情報”に触れるのは一層手軽になった一方で、「情報強者=情強」と「情報弱者=情弱」の差もまた拡大中だ。そこで今回、情弱の共通点を徹底検証した。あなたはいくつ該当するか? ◆情報を追いかけ回している人は、その時点で既に情弱 昨今、アジアでは北朝鮮による核実験、欧州では多発するテロなど、物騒なニュースが続いている。自らの安全確保のためにいち早い情報収集が重要な一方で、問題視されているのが「北朝鮮のミサイル情報や地震などの重大な情報をすぐにリツイートしたことがある」などの、デマを含む正誤不明な情報の拡散だ。これらはリテラシーの問題も大きい。 「SNSに上げるために食事そっちのけで『外食をするときに写真を撮る』も情報に振り回されてしまっている。もはやSNSの奴隷ですよ」とSNS・ネット漬けの現代人に警鐘を鳴らするのは、ネットメディア研究家の樺沢紫苑氏だ。 「最新のアプリを知っていることや検索が速いことが情強ではありません。そもそも正確な情報を、すぐにきちんと集められる人がどれほどいるのか。情弱ほどいたずらにネット閲覧に時間をかける傾向にあります。情強ぶっていても『パスワードを忘れてアカウントにログインできないことがある』や『スマホでダウンロードしたものがどこのフォルダにあるのかわからない』など、自分の情報すら管理できていない人が大多数。まずは机の上など身近なところから情報の整理を心掛けましょう。整理ができてないが故に、トラブルに弱いのも情弱の特徴ですから。だからといってパスワードを使いまわすのは、救いようのない情弱なので絶対にやめましょう(笑)」 SNSやネット、ツールの扱い方を把握していないことで、どんなリスクが想定しうるのか。 「例えば『GPSをオンにしがち』は、ただ充電の減りが早くなるだけでなく、自宅の位置など個人情報の漏洩につながる可能性もある。誤情報のリツイートや写真の無断撮影だけでなく、そういった迂闊さによって他者からの信頼を失うこともあります。結果として、自分の人生を台無しにすることにもつながりかねません」 確かに「営業で外出中にゲームをしすぎてスマホの電源が切れて、連絡が取れなくなった」(33歳・食品)などは論外かも……。 では、情強はどのような立ち回りをしているのだろうか。 「グーグルアラートで自分が気になる単語を登録していたり、SNSで信頼できる研究者や専門家をフォローしていたりと、必要な情報が自動で集まる仕組みづくりをしています。SNSやネットにかける時間は一日30分もあれば十分。逆にいえば情報を自分から取りに行っている時点で、その人は情弱といえるのかもしれませんね」 <情弱エリートの回答 ワースト10> (29~49歳の会社員100人を対象にアンケートを実施) ・パスワードを忘れてアカウントにログインできないことがある 81人 ・位置情報(GPS)をうっかりオンにしがち 76人 ・LINEで1つのメッセージが長文 70人 ・スマホでダウンロードしたものがどこのフォルダにあるのかわからない 69人 ・情報はまとめサイトとYahoo!ニュースのコメント欄で収集する 67人 ・北朝鮮のミサイルや地震など重大な情報をすぐにリツイートしたことがある 65人 ・外食をするときは必ず料理の写真を撮る 65人 ・LINEやFacebookは個人情報漏洩の不安があるため使わないが、Gmailは使っている 60人 ・SNS上で自動で流れる動画は自分の通信料に関係ないと思っている 58人 ・月末にスマホの通信制限がかかることがよくある 55人 【樺沢紫苑氏】 ネットメディア研究家。精神科医、作家。SNS等のフォロワーは累計40万人にも上り、ネット事情に精通。著書に『ムダにならない勉強法』(サンマーク出版)ほか多数 ― [情弱な人]の意外な共通点 ― (出典 news.nicovideo.jp) <このニュースへのネットの反応> 続きを読む