そんな「Spincoaster Music Bar」は、ハイレゾとアナログの音源を多数取り揃え、それぞれに対応した音響装置を別々に用意していることが特徴だ。音楽配信サイトの「mora」や「OTOTOY」から音源の協賛を、そしてSonyやEastern Sound Factory社から機材の協賛を受けることで実現した仕組みだ。
Spinster Music Barが若者に受けている理由は理解できたのだが、前述のように21世紀版のジャズ喫茶/ジャズバーのようなハイレゾ音源と音響機器を揃えたお店は今のところごく少ない。その理由として考えられるのは、従来のジャズ喫茶がアナログレコードのコレクションとそれ用の音響機器を元に成り立っており、ファンもそれに満足していることで新たな設備投資の動機づけが働きにくいことだ。