【その17】 969: 水没者回収業 03/03/16 13:37はじめてドザエモンを見た時の話を。 夏になると漁港の堤防から、ザブーンと飛び込むのが実に楽しかった。最初は怖いものの(2m程度)慣れればへっちゃら。怖くておどおどしていると、同じ遊びをしていた工房DQNから放り出されることもあった。 ここらへんは潟なので透明度はあまり無く、海の色で深さを診ることが出来ない。堤防の土台が見えていなければ着地することはない・・というのが漁師の子らの定説でした。 お盆前のこと、都会から帰省した連中か見慣れない連中が、俺らの定位置で飛び込んでいやがる。ちょっと不愉快に思いながら、ちょっと離れた場所で遊び始めました。 しかし都会の奴の飛び込みっぷりはスマートで、しばし見惚れておりましたら華麗に飛び込んだヤツが一向に上がってこない。何人か飛び込んで潜ったりしています。これは一大事、大騒ぎになりました。 俺は飛び込んだ位置を見ていたたので飛び込んだのですが、皆が海底の潟をかき回したおかげで視界はほとんど無く手探り。手を動かしながら探っていましたが手掛かりなし、浮上しようと上体を起こした時足に何か触れました。 息が持たなくなったので一回浮上し、「ここになんかある!」と言って再度潜りました。 続きを読む