【その10】 534: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 03/01/30 21:09皆さんは、海岸で花火をやった事が有りますか? 今から書くのは私が中2の頃の話で、家族と小田原の親戚の家に行った時の出来事です。 従兄弟の兄貴2人と浅草から遊びに来て居た姉貴2人。そして私と弟の計6人で、花火をする事になり、免許取り立ての一番上の兄貴が「海岸に行ってやろう!」と言うので、車で40分位の所にある海岸に行きました。 海岸名は忘れてしまったけれど、ゴミも無く遠浅のとても広い海岸だったのは覚えています。辺りは真っ暗で、音といったら私達の話し声と波の音だけでした。人は私達の他に誰も居ません。 それも不気味だったのですが、空気がなんとも言えなく生暖かくて、立ってるだけで気分が悪くなりました。そうなるともう、花火どころじゃ無いんです。一刻も早く帰りたがってる私を皆は聞いてもくれず、花火を続けました。 「もう少しで終わるから」「海岸の空気は暖かいんだよ」「望美は臆病だなぁー」 散々言われて、反論しようと2番目の兄貴の方を向くと、兄貴の左肩に青くて細い手が、張り付く様に乗ってるんです。男の人の手でした。 最初は上の兄貴かな?と思ったのですが、上の兄貴は花火の後始末をしてて、そこにはいなかったんです。 「え?」っと思った瞬間、海の方から泳ぎ疲れた様に人が沢山上がって来るのが見えて・・・と同時に、兄貴が急にうずくまる姿勢になって、私の方に倒れ掛かって来ました。 続きを読む