【その4】 114: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/12/05 21:54阿嘉島(あかしま)に一人旅していた時です。 潜らないんだけどダイビングショップにお邪魔をし、ダイバーの皆様とお話をして、ひとりで宿まで帰るところでした。 既にあたりは真っ暗。行った時は薄明るかったので、風景が変わっていて、そのうち道に迷ってしまいました。小さい島なので虫の声だけで、本当に静かで、民家もまばら。 どうしようと思いながら、とりあえず宿があるであろう方向にうろうろと・・・。でも、どうも宿にたどりつかない。 もう、道を聞こう!と決心をし、明かりのついている民家を訪ね、「すいませーん」と声をかけると、しばらくたってからおじいちゃんが出てきてくれました。 そして道を訊ねると、本当にすぐそこだったんですけど、「この辺はね、よく出るんだよ。たくさん 兵隊さんが死んだからね、この時期はね、気をつけたほうがいいよ」と言われ・・・。 その時3月半ばでした。私はその時初めて、慶良間諸島は激戦区だったことを思い出しました。 さらに、「心配だから、あなたがそこの角を曲がるまで見ててあげるから、早く行きなさい」とまで言われ、角を曲がったらすぐ宿があったんですけど、曲がるまで、20メートルほどでしたか、生きた心地はしませんでした。 結局霊感も何にもないので、無事に宿へたどりつき、また、島から帰ってくることもできましたが・・・。 それ以来離島での夜は、ひとりでいるのは怖いのです。時期的に、そう、今時分は・・・。 続きを読む