1番2階部分に近かったTが言うには、デカイ音の正体は2階の部屋のドアが凄い勢いで開く音で、中から真っ黒い何かが廊下に出て来たのがチラッとだけ見えたらしい。 しかしはっきりとは見ていないし、勘違いだったかもと曖昧だった。 Tが珍しく真面目な感じで話してるのを見て(ああ、こいつも相当ビビってたんだ)とようやく気付いた。 Uはダイニングで女の人の声を聞いた様な気がしたが、気のせいだったかも知れないと教えてくれた。 納得いかないままのライターの犯人については、わざとか誰も話題にしなくて、俺もその時はどうでも良いって気分だった。 続きを読む