中国メディアの環球網によりますと、韓国の大手スーパー『イーマート』が中国市場から完全撤退するようです。 撤退理由は『赤字の累積』を挙げています。 中国市場におけるイーマートは、1997年に進出以降、全盛期は現地に30店舗ほど構えていました。 ところが、現在では残すところ6店舗となっていました。 この背景には、韓国の終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に端を発する中韓関係の悪化が考えられます。 しばらく前だと、17年3月には、中国にあるロッテ(韓国企業)を狙い撃ちにしたデモが起きています。 これは、韓国ロッテグループが自社のゴルフ場をTHAAD配備用地として提供することに承認したからです。 それにより、江蘇省のロッテ百貨店前で反韓デモが行われたりしました。 他にも、ロッテ免税店の公式サイトやロッテグループの中国語サイトも、2日にDDoSと見られる攻撃を受けたり。 また、THAADに関する反韓精神は中国政府からも強く感じられます。 これもロッテですが、3月20日に、中国で展開するロッテマートの99店舗中67店舗が営業停止命令を受けています。 理由は消防安全規定に違反しているとのこと。 韓国ではしばらく前に新たな大統領が誕生したばかりです。 中韓関係は韓国の経済に大きく影響することから、韓国には難しい舵取りが迫られています。 ちなみに、新たに誕生した文大統領は、現時点だとどっちつかずの考えを示しています。 選挙中は「前政権が昨年合意したTHAADの韓国配備について見直す」と発言するに留めている格好。 ■ 参考 韓国大手スーパー「イーマート」、赤字累積で中国から完全撤... - Record China 新世界グループ副会長「イーマート、中国から全面撤収」 | Joongang Ilbo | 中央日報 中韓関係悪化で在中韓国企業の約7割が苦戦―韓国メディア - Record China 中韓関係、ミサイル防衛で緊迫 ロッテ狙い撃ちデモ・旅行中止...韓国大使館は注意呼びかけ THAAD:米CNBC「文大統領発言は中国の歓心を買おうとする試み」-Chosun online 朝鮮日報 THAAD追加搬入、文大統領が不快感 真相調査を指示:朝日新聞デジタル 米中とは慎重、日本には踏み込んだ対応 韓国・文大統領:朝日新聞デジタル