セビージャの清武弘嗣の移籍がEU圏外枠の関係もあり濃厚となってきた。清武獲得にはアメリカ、MLSのシアトル・サンダーズやブンデスリーガのマインツなどが意欲を示したが、本人の移籍希望先は日本だという。 清武の未来は果たしてどうなるのか。冬の移籍市場が閉まる残る数日の行方から目が離せない。 (取材・文:ロシオ・ゲバラ【セビージャ/マルカ】、翻訳:フットボールチャンネル編集部、協力:江間慎一郎) ■EU圏外枠の関係もあり、高まる放出の可能性 冬の移籍市場が閉まるまであとわずかとなったが、MF清武弘嗣の将来はセビージャにはないのかもしれない。 セビージャは27日、アルゼンチンのロサリオ・セントラルからMFワルテル・モントーヤを獲得したことを発表。 EU圏外枠を使うこのアルゼンチン人選手がこの冬にセビージャに加わるか、 それともロサリオ・セントラルにレンタルという形で残るかは、この市場が閉まるまでに決定する。 現在、セビージャのEU圏外枠を占めるのはDFマリアーノ、MFガンソ、そして清武だが、出場機会に恵まれないガンソと清武のどちらかが去り、 代わりにモントーヤを加える可能性があるためだ。そしてガンソと清武の内、移籍の可能性が高まっているのは後者の方である。 現在、日本代表MFの獲得を目的に、複数のクラブがセビージャに接触を図っている。 MLS(メジャーリーグサッカー)のシアトル・サンダーズは移籍金600万ユーロのオファーを提示し、 またブンデスリーガではマインツが獲得への意欲を示した (彼の古巣ハノーファーが興味を持っているという報道もあったが、こちらでは事実であるという確証を得られなかった)。 ■清武本人の希望。模範的な姿勢に対するセビージャの敬意 ただしセビージャは、以上のクラブとの交渉を一切進めていない。その理由は、清武が移籍先として希望している国が、母国の日本であるためだ。 つまり、もし日本のクラブがセビージャを満足させるようなオファーを提示すれば、清武はスペインを後にすることになる。 セビージャはハノーファーに移籍金800万ユーロを支払い、清武を獲得。おそらくJリーグのクラブには、同等の額を支払う余裕などないだろう。 だがレンタル移籍や移籍金の分割払いなどで、クラブ間交渉が成立する可能性は十分にあるのではないか。 というのも、セビージャは清武の振る舞いに感銘を受けており、移籍する場合には穏便に取り計らう考えだからだ。 清武は出場機会を得られなくとも不満を漏らさず、練習では常に模範的な姿勢を見せてきた。 セビージャはそんな日本人MFに敬意を払い、日本のクラブから獲得オファーが届いた場合には、移籍成立を前提として交渉に臨む用意がある。 清武がセビージャで出場した公式戦試合数は、わずか9。最後に出場したのは、 昨年12月21日に行われたコパ・デル・レイ4回戦セカンドレグのフォルメンテーラ戦で、今年に入ってからは一度もピッチに立っていない。 清武は確かに守備面で脆いプレーを見せたこともあったが、その繊細なボールタッチとテクニックに魅了されるファンも多かった。 まだ退団すると決まったわけではないが、もしここを去るならば「もったいない」という感情がファンを襲うことになるだろう。 いずれしても、この冬の市場が閉鎖するまでの数日間は、清武の将来が決する時間となる。 (取材・文:ロシオ・ゲバラ【マルカ/セビージャ】) http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170129-00010009-footballc-socc 引用元: http://hayabusa8.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1485656919/ 続きを読む