問題の本質は別にある。 マンチェスター・シティの守護神クラウディオ・ブラーボが、批判の集中砲火を浴びている。 BBCをはじめとする英メディアの論拠は、総じて同じだ。被枠内シュート数に対するセーブ率の悪さを糾弾している。 たしかに、ここまでは被枠内シュート59本に対して25失点を喫しており、しかも直近2試合(0-4で大敗した21節エバートン戦と2-2で引き分けた22節トッテナム戦)に限れば、被枠内シュート6本で6失点とセーブ率は0%。数字だけで判断すれば、“ザル状態”という辛辣な批判も納得だ。 ただ、失点を重ねているのは、本当にブラーボの責任か。 少なくともエバートン戦とトッテナム戦に関しては、情状酌量の余地が十分にある。アデモラ・ルックマンに股を抜かれたエバートン戦の4失点目以外は、ほぼノーチャンスだった。股を抜かれたシーンにしても、ジョン・ストーンズのミスが招いたピンチであり、ルックマンはノープレッシャーでフィニッシュに及んでいる。そもそも股下に飛んだシュートを止めるのは、簡単では決してない。 たしかに、ここまで失点に繋がるミスがなかったわけではない。言葉の問題を抱え、DFとの連携に改善の余地を残しているのも事実だ。身長184cmとGKとしては決して大柄ではなく、サイズ的な物足りなさが批判に繋がっている側面もあるだろう。 ただ、問題の本質は別にある。ボールロスト後の被カウンターに対処しきれていない戦術上の問題、そして簡単にフィニッシュまで持ち込まれ、フリーでシュートを許してしまっている守備全体の問題として捉えるべきだ。 バルセロナとチリ代表で残した実績を忘れるべきではないし、ビルドアップで貢献できる足下のスキルは、ジョゼップ・グアルディオラ監督のスタイルには必要な武器である。 ベテランGKの後半戦の巻き返しに、期待したい。 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170124-00022056-sdigestw-socc 引用元: http://hayabusa8.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1485264433/ 続きを読む