扉絵リクエスト 「ヘビースモーカーのヘビとスモーカーが禁煙席に案内されてしまったところ」 屋外の喫煙所で凍えるスモーカー。 ■叫声が街を駆ける…!! 【スイートシティ】 あちこちの家から悲鳴が。 住民「わーー」 「キャー」 「うお!!」 チョッパーは”鏡の世界”の鏡を片っ端から見ている。 あちこちの家の鏡に突然現れ、住人たちが驚いている。 チョッパー「違う」 住人「いやあー!!」 チョッパー「違う!」 紳士「わー!! 出た——!!」 キャロット「ここも違う」 お風呂の美女「キャー!!」 お風呂のオカマ&チョッパー「「ギャアアア!!」」 「わー」 「キャー」 ・・・・・ キャロット「もっと遠くかな 起きてブリュレ!! お城の鍵はどこにあるの!?」 チョッパー「自分達で探してちゃキリがない!! ディーゼルお前知らないのか!?」 ディーゼル「知るかよ!! ……チキショー」 チョッパーとキャロットは馬車をディーゼルに引かせて移動していた。 チョッパー「ブリュレに触れてさえいれば 鏡の『中』と『外』を行き来できる!!」 「ルフィとナミは城へ行くって行ってたけど サンジに会えたかな」 「ここはホールケーキアイランド中の鏡に通じてる! 城へも一瞬の筈なのに!!」 キャロット「ブリュレー起きろ〜〜〜!!」 【ホールケーキ城「サンジの客間」】 弁当を作るサンジ「しまった……!! いつもの調子で作っちまった!!」 「こんなに食わねェよな…プリンちゃん…(汗)」 「何やってんだおれは(汗)」 ガッツリめな弁当を作るサンジ。 「……まあいい……余ったらおれが食おう」 さらにみかんとワインも籠に入れる。 プリン『こんなに食べられないわ サンジさんも食べて♡』 サンジ「あ〜〜〜ん♡なんて………」 妄想しながら部屋を出るサンジ。 兵士「何やってんナスか?」 「お出かけで?」 サンジ「ああ」 「この世界にたった一筋の光に癒されに」 兵士「?」 【囚人図書室】 ギリギリギリ… ナミ「やめてよルフィ!!! 何するつもり!!?」 オペラ「………」 「ムダな事を……」 ナミ「やめなさい!! 手がちぎれちゃう!!!」 ルフィ「ふぎぎぎ…!!!」 「ちぎるんだよ!!! 手を!!!」 ナミ「えェ〜〜〜〜っ!!?」 手を身体にグルグル巻きにし、限界まで伸ばすルフィ。 腕からブシュっと血が噴き出していく。 ルフィ「他にここから出る方法があんのかよ!!!」 「死ぬより両腕ちぎれる方がマシだろ!!!」 「誰か助けてくれねェかって空想してる間に!! 何もかも失って!!!」 「最後にはビッグ・マムに殺される!!!」 「くだらねェ!!! そんな死に方おれはイヤだ!!!」 「お前も手をちぎれ!!」 ナミ「え——!! アホか!! いやよ!!」 ルフィ「じゃあおれが何とかしてやるから 横で騒ぐな!!!」 ナミ「あんたの手がちぎれるのも見たくないわよ やめて!!!」 ルフィ「ワガママ言うな!!!(怒)」 「おれは!!!」 「こんな所で死ぬ男じゃねェ!!!」ブシュッ ナミ「キャ——!!!」 【ホールケーキ城 3F中庭】 『元ノックス海賊団“船長” ペドロ 懸賞金3億8200万ベリー』 『ビッグ・マム海賊団“騎士(ナイト)”戦闘員 タマゴ男爵 懸賞金4億2900万ベリー』 エレクトロを纏ったペドロの剣と、タマゴ男爵の足がぶつかり合う。 おおっと声を上げる兵士たち。 過去の回想を交えながら2人の戦闘が続く。 『ビッグ・マム海賊団に所属してたのか!ペコムズ』 『ペドロの兄貴!! ゼポの兄貴!!』 ペドロ&タマゴ「「今回は目じゃ済まんぞ!!」」 再び2人がぶつかり合う。 ビッグマム『やってくれたね盗人共!!』 『お前の相棒がルーレットを回してね「100年の寿命」って罰が出た』 すでに死んでいるゼポ。 ペドロ『ゼポ〜〜〜〜〜!!!』 ビッグマム『こいつは30年しか命を持ってなかったよ』 『さァあんたが70年分よこしな……』 ペドロ『ゼポォ———!!!』 タマゴ男爵の猛攻に、防戦気味のペドロ。 タマゴ「リーチが違うボン!!」 「更に……!!」 号泣するペコムズ『ガオ!! ママ おれの兄貴分なんだ!!!』 タマゴ「エレクトロが効かぬタイツをはいているフィーユ」 ペドロ「!!?」 ビッグマム『泣くなペコムズ わかった10年まけてやるよ』 『──だがタマゴの片目を奪った罪は重いよ!! 60年貰う』 ペドロ『──ではこれで何年減らせる?』 そういって自分の左眼を差し出すペドロ。 ペドロ『この死は無意味!!』 『“世界の夜明け”の日は近い!! おれは帰らねばならん!!!』 ビッグマム『ママママいい男だね 50年で手を打とう』 『生きてみな!!!』 メキッ タマゴ男爵の一撃がペドロの顔面に。 タマゴ「“レッグ・ベネディクト”!!!」 たまらず血を吐くペドロ。 タマゴ「答えるのだボン ペドロ!!」 「なぜまたここへ戻った!?」 「相棒を殺され 50年の寿命を奪われたこの悪夢の島へ!!!」 ペドロ「………ゲホ!! “麦わらの一味”は我が故郷を救ってくれた恩人達」 「重ねて……いずれ世界を“夜明け”へと導く者達だとおれは信じる!!!」 「あいつらはやがてお前達を超え 世界を変える!!!」 タマゴ「!?」 ペドロ「──そう思えば 残りわずかなこの寿命も使ってくいなし!!」 タマゴ「……」 ペドロ「──だが取り違えるな……!! 死ぬのは“ここ”じゃない!!」 「まだこの島での彼らの目的は果たされちゃいない!!!」 「今はまだ死なん!!!」 パキャッ!! タマゴ「!!!」 ペドロの一撃でタマゴが真っ二つに。 生卵のように中身が飛び出していく。 ペドロに斬られるタマゴ男爵 【「プリンの部屋」の前】 サンジ「いいだろ!」 扉「ダメよ!! バカン♡」 「今プリン様は取・り・込・み・中♡」 サンジ「物を渡すだけでいい」 扉「ダメよバカン♡ シメるわよ!! あっち 行って♡」 サンジ(確かプリンちゃんの部屋にはベランダが……) ベランダを発見するサンジ「あった」 「窓から渡そう……」 (やっぱ悪いかな……ノゾキみてェだ) 「いやァでも明日には夫婦になるんだし♡」 「例え着替え中でも……は……裸でも犯罪には…♡」 雨の中を進むサンジ。 プリン「ウフフフフフ」 サンジ「!」 (よかった笑う元気はあるんだな) ほっとするサンジ。 (いたいたプリンちゃん♡) プリン「アハハハハハ……」 サンジ(ん?誰と話してんだ?) 「!」 「!!?」 (レイジュ! 何でここに!?) (プリンちゃんに………) プリン「アハハハハ面白い」 サンジ「え」 三つ目のプリン「アハハハハ!! 夢見てんじゃないわよ!!!」 「あのチンピラと私が結婚!!?」 「するわけないでしょう!!?」 サンジ「!!?」 プリン「私はママの“お気に入り”よ 特に演技力♡」 「最近お世話の焼きすぎが疎ましいくらい!」 「ママの頼みで男をダマすなんて簡単!“麦わら”達も他愛なかった」 「私の本性は家族しか知らないの」 【囚人図書室】 腕を引っ張り続けているルフィ。 ナミ「ルフィやめて!!! 本当にちぎれちゃうう!!」 ルフィ「くそォ!! プリンの奴もだ!! 許さねェ!!!」 【回想】 プリン「──だから安心して 私……結婚しないわ」 ルフィ「??」 プリン「聞いて」ヒソヒソ 「なぜ結婚しないかと言うとね…──まんまと私にホレた“あのバカ”は……!!」 「私が式の途中で……撃ち殺すからよ……!!」 「あんた達もどの道生かしちゃおかない」 ルフィ「!!!?」 「おい待て!!プリン何言ってんだ!!?」 プリン「さよなら」 「憐れなネズミ達……」 【回想終わり】 ルフィ「あいつ最初からおれ達をハメる気だったんだ!!」 「サンジに何の恨みがあるんだ!!! フザけんな!!!」 【プリンの部屋】 プリン「アハハ あんた達が甘いのよ!何が……“悪の軍団”!!」 レイジュ「……」 プリン「空想の世界に生きてなさいマヌケ共……!!」 「ママの狙いは始めから『クローン兵の軍団』とあんた達の『科学力』!!!」 血を流し、青ざめているレイジュ「………」 手足はゼリーのニトロで拘束されている。 レイジュ「……いい性格してるわ」 プリン「ホラ反抗的 どうせ言う事きかないあんた達に用はない」 「ジェルマ王国の“全て”が 今ウチの領土に停泊中」 「サンジの政略結婚という甘いお菓子に 群がるハエ共ご苦労様♡」 「ママの計画通りだわ」 「ヴィンスモーク家は」 「明日の結婚式で……」 「“皆殺し”よ!!!」 茫然としているサンジ。 ■世界(そこ)には 一筋の“希望(ひかり)”もなく── 続きを読む