反対尋問の手法に学ぶ嘘を見破る質問力

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反対尋問の手法に学ぶ 嘘を見破る質問力 (ちくま文庫)作者: 荘司雅彦出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/09/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る

印象に残ったこと


証人が証言事項を暗記しているような場合、ともかく全部喋らせて、話をあさっての方向に持っていって、突然、元の肝心の証言部分に戻す。アメリカの法廷弁護士がよく使う方法。
相手にどんどんイエスを言わせ続けて、逃げ場をなくしたところで、それまでのイエスと矛盾する事実を突きつける。
相手の専門領域に自信がない場合は質問事項を少しずらす。土俵を変える作戦が有効。土俵を外して専門家を普通の人にしてしまう。専門家の中には一般論ばかり言っている人がいて、当該事案について十分な観察を行ってない人が多いので、問題についてしっかり把握しているか質問することも有効。学識は豊富だけれども実体験の少ない専門家の中には具体的な手順や観察方法をほとんど知らない人がいる。
法律家の論理は演繹法も帰納法も説明のための道具に過ぎず、ロジカルシンキングに至ってはほとんど必要ない。法律家の論理学は結論が先にあり、理由は結論をもっともらしく見せるための理屈(論理)としてのみ意味がある。
裁判官の多くも最初に結論ありきで、判決文の理由は結論をもっともらしくするための理屈にすぎない。多くの裁判官の裁判の進行やら和解勧告やらを逐一見ると「心証(結論)は出てるので早く和解してください」という態度が見え見えの裁判官が少なくない。双方が和解せず判決書を書くことになっても裁判官の主文はすでに決まっていて、あとは控訴された時に控訴審の裁判官に理由部分で文句をつけられないように細心の注意を払うだけ。
理屈を考える手順は先例を調べるのが一番。最高裁判例とほぼ同じ事案ならば「勝ち」、類似事案であれば「はるかに優勢」、高裁判例とほぼ同じなら「すごく優勢」というような感じ。最高裁判例は法律の条文と同じくらいの役割を果たしているし、事実審の最終審である高裁判例も法律に近い。
有能な弁護士の資質の大きな要素は判例検索能力と類似性発見能力。
相手に真実を認めさせるには原則として客観的事実との矛盾を指摘して、記憶違いを認めさせることが最優先。
世の中、声の大きな人の主張が通ってしまいがち。その人に対抗するには「その根拠はなんですか?」と尋ねるのが効果的。



雑感



イエスで攻めてイエスと違う矛盾を突きつけるのはこの動画と似てる気がするw

裁判官が結論ありきで判決を出しているというのはどこかで聞いたことがあるな。

よく何に対しても法的根拠は?とか言ってきて自分の権利を主張したり正当化したりするのがいるけどキモイよね。こういう奴らを黙らせる方法が知りたい。

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