そして、このアルバムは多くの人の記録に残るものとなった。アメリカの音楽業界誌『ビルボード』の発表する総合アルバム・チャートで39位にランクイン。これは、1963年に発売された坂本九のアルバム『Sukiyaki And Other Japanese Hits』が14位に入って以来、日本人として53年ぶり、史上2組目となるTOP40入りを果たした。
また、日本盤には「シンコペーション」を、海外盤には「From Dusk Till Dawn」と「THE ONE (English Ver.)」をそれぞれボーナストラックとして収録。さらに、9月に行われた2日間にわたる東京ドーム公演と同時期には、前作の復刻版となる「来日記念限定版」を発売。一昨年から目立ち始めた“逆輸入”という評価を逆手に取り、それすらも自分たちの元へたぐり寄せるという“パロディ”とも思える試みもみられた。
さらに、目立ったのは数々のアワードで栄冠に輝いたという事実である。イギリスの音楽情報誌が主催する『Kerrang! Awards 2016』で「BEST LIVE BAND」を受賞したのを皮切りに、同国でインディーズ音楽業界を代表する組織による『AIM Independent Music Awards – The Association of Independent Music』では「BEST LIVE ACT」を9月に獲得。あえなく受賞を逃したが、アメリカの『Alternative Press Music Awards』では「Best International Band」にノミネートされ、ステージ上ではロブ・ハルフォード(ジューダス・プリースト)と共演した。