170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/10/10(日) 02:49:01.86 ID:OOuZ+wLN0 ピクシーのJラストのヴェルディ戦。 前半終了間際突如スタジアムから音が消えた…本当に唐突だった。 でも誰もきょろきょろしたりしていない、僕らの目はピクシーただ一人に注がれていた。 スタジアムはピッチでボールをける音と選手の叫び声だけが聞こえていた。 スタジアムの時計が45分を指す頃、どこからともなく手拍子が始まった。 手拍子は瞬く間に広がり、ヴェルディサポ側のスタンドからも聞こえて来た。 はじめはバラバラだった手拍子が次第に一つに成っていった。 僕らは震えていた。思いがけぬ感動にただ震えていた。 僕らの後ろに陣取っていた女の子集団は泣き始めた。 隣の男の子は「チクショウチクショウ…」と繰り返し呟いていた。 そしてピクシーがふと足を止めた。 明らかにゴール裏のサポーターに目を送っているのが分かった。 僕らは先日のホーム最終戦で見たピクシーの泪を思い出した。 また、泣くのかい?ピクシー? ピクシーが立ち止まったのはほんの一瞬だった。 次の瞬間ピクシーは凄い形相でチームメイトに檄を飛ばしていた。 ピクシーは泣かなかった。ただ何度も何度も額の汗を拭っていた。ただ何度も、何度も。 続きを読む