631: おさかなくわえた名無しさん ID:gD7ut1Ex 衝動的に書いてみた文だから、所々支離滅裂なとこあると思うんで、先に謝っておきます。 結婚してからは殆どあうこともなかった姉と二人だけで飲んだ席でのこと。旦那はどうだとか、 育児の辛さだとかの報告を聞いてるうちに、自然と死んだ兄のことを二人して話し合ってた。 兄は兄弟では一番上だった。何か特技ががあったわけでもないし周りからの印象も薄かったが、 俺たちにとっては彼以上はいないって言えるほど印象深い人間だった。 兄は頭が頗る良かった(成績云々じゃなくて考え方とか)んだが、 それ以上に繊細というか、鋭敏な感受性を持ってた。 そのせいで傷ついたりしていたんだってことは、俺も姉も当時から気付いてた。 というか、そのことに気付いてたのは俺たちくらいだった。 後で知ったんだが、兄はあえて俺たち以外には自分のそういうところを悟らせないように していたらしい。それは自分の内面が人一倍理解され辛いことを理解していたからそうした らしいんだが、同時に赤の他人にさえ理解した風を装われるほど簡単な人間でありたくない からだ、とも告白していた。実際、俺たちも兄のことをきちんと語れるようになったのは 兄が死んだ後だった。それくらい複雑な人だった。 俺たちはというと、姉も俺もそんな兄を尊敬しつつも怖がっていたと思う。なんでかて言うと、 俺が中学の頃にいじめられたことがあって、それを知った兄は俺をいじめたやつらを 問答無用で暴行した。ナイフまで持ち出して。そんときは近くにいた人が止めに入ってくれ たから収まったけど、放っておいたらあれは本当に刺していたと思う。 事実、後で兄と話したとき「俺はお前らを守る為ならなんでもする」と言い放ってた。 続きを読む