491: 大人の名無しさん 2006/04/26(水) 12:51:13 ID:areZ+wHB 皆さんのお話を読み、俺が高校生の時に逝った爺ちゃんの事を思い出しました。 乱文かと思いますが綴らせてもらいます。 俺は爺ちゃんにとって4番目の孫でしたが他の孫達は皆地方に住んでいて、 自営業の寿司屋を継いだ親父の子である俺を爺ちゃんは内孫として 特に可愛がったそうです。 でもまだ俺が小さい頃は、爺ちゃんが苦手でした。 小学生の時、俺は少年ラグビークラブに通っていて毎週日曜日の練習後は 仕事で迎えに来れない両親の代わりに爺ちゃんが迎えにきてくれました。 けど昼飯でたまにファミレスなんかに入ると爺ちゃんは昭和初期からの 職人気質で(寿司屋の板前です)中々届かない料理にウエイトレスを 度々呼んではいつも怒っていました。 その時の爺ちゃんは子供ながらに怒らせちゃいけない存在なんだと思っていました。 ある時、赤いファイアーパターンが自慢のMTBを爺ちゃんが勝手に真っ黒に 塗ってしまったことがありました。爺ちゃん曰く、 『赤い自転車なんて女の子の乗り物だぞ!』 らしく、流石に両親に泣き喚いて親父が爺ちゃんをこっ酷く注意したそうです。 普通の祖父なら新しい自転車を買うのかもしれません。けど爺ちゃんは 俺を地元の馴染みの喫茶店に連れてってこう言いました。 『俺が死ぬまでお前は此処でアイスくりぃむ食べ放題だぞ!』 あの恐い爺ちゃんがアイスって、可笑しかったのを覚えています。 いつも額に皺を寄せて恐い顔をした爺ちゃんでしたが甘いモノは大好きで その間だけ笑顔になるのが俺自身とても嬉しかったんです。 それと癖なんですが俺は小さい頃から皺などの柔らかい部分を 撫でるのが好きで爺ちゃんに逢った時はよく顎下辺りを撫でさせてもらいました。 この時も爺ちゃんは嬉しそうに笑ってくれたんです。 続きを読む