転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1380720214/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/02(水) 22:23:34 ID:xsRgalJI 「銀河ステーション、銀河ステーション」 エレン「ミカサ、出発するみたいだぞ。起きろ」ユサユサ ミカサ「・・・ん・・・」パチ ガタンゴトン、ガタンゴトン ミカサ「・・・ここはどこ?」ポカン 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/02(水) 22:24:44 ID:xsRgalJI エレン「なに寝ぼけんだよ、汽車の中に決まってんだろ」 ミカサ「(皮張りの椅子が並んだ四角い箱の中。いつの間にこんな所へ来ていたのだろう、覚えがない。 他にも人がいるけれど、知っているのはエレンとアルミンだけ。そういえば、三人が揃うのはいつぶりだろう)」 アルミン「はは、しょうがないよ。ここ最近働きづめだったからね。ミカサも疲れてるんだ、きっと」 エレン「おいおい、久し振りに休暇を取れたから皆で遠出しようって言い出したのはお前だろ。しっかりしろよ」 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/02(水) 22:29:16 ID:xsRgalJI ミカサ「汽車?この、乗り物が?」 アルミン「見るのも乗るのも初めてだけど、僕もう大興奮だよ! こんなに大きくて沢山の物と人を運べるのに、動力はお湯を沸かすエネルギーなんだ!すごいよねぇ」ワクワク エレン「もうその説明は聞き飽きたよ。大きな竈に石炭をいっぱいくべて、蒸気の力で車輪を回すんだろ?」 アルミン「そうさ!原理は立体機動装置と似ているんだけど、規模がもの凄く大きいんだよ」 ミカサ「よく分からない」 アルミン「百聞は一見に如かずさ、窓の外を見てごらんよ」 ミカサ「・・・?」スッ 5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/02(水) 22:31:27 ID:xsRgalJI ガタンゴトン、ガタンゴトン ミカサ「!」 ミカサ「・・・きれい・・・銀色のすすきがゆらゆらしていて、野原のあちこちで、色とりどりの三角標が輝いている」 エレン「他の奴らも随分走ったんだけど、結局遅れちまったんだ」 アルミン「ジャンも随分走ったんだけど追いつかなかったんだよね、ミカサにも見せたかったな、あの間抜け面」クス ミカサ「(・・・そうだ、私達は仲間達を一緒に誘って出掛けたんだった)」 アルミン「もうじき白鳥の停車場だよ。ほらこの地図に載ってる」 ミカサ「すごい、こんな高価そうな地図どこで買ったの?黒曜石で出来ている」 エレン「銀河ステーションで配られてただろ」 ミカサ「銀河ステーション?私達がいる所って、ひょっとしてこの辺り?」 アルミン「そうだよ。それがどうかしたの?」 7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/10/02(水) 22:42:51 ID:xsRgalJI ミカサ「だってこれじゃ、壁外にいる事になってしまう。アルミンは騙されておかしな地図を渡されたんじゃ」 エレン「何言ってんだ。銀河鉄道なんだから、壁外にいて当然じゃねえか。何の為にこれに乗ってるんだよ」 アルミン「便利な世の中になったよね」 ミカサ「そういうものなの?」 エレン「そういうものだ」 ミカサ「そう・・・」 続きを読む