転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1362910925/ 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/03/10(日) 19:23:37 ID:XiovxLR2 ~王の城~ 王「さぁ勇者よ!魔王を倒すのだ!」 勇者「はぁ……」 王「これを持って行け!」 勇者は銅の剣と50Gを手に入れた 勇者「しょぼい……」 王「さぁ行けぃ!」 勇者「はぁ……」 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/03/10(日) 19:25:52 ID:XiovxLR2 場所は移り、勇者の家 勇者「魔王を倒すのだとか言われてもな……俺弱いしな……」 勇者父「大丈夫だ。お前なら出来る」 勇者「1人旅とか怖いしな……」 勇者母「寂しくなったら帰ってきなさい」 勇者「………やっぱ山籠もりしよう」 勇者父母「「え」」 そして2年の時が経った 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/03/10(日) 19:29:51 ID:XiovxLR2 幸いにも魔王は国を攻撃することなく、弱い魔物がたまにちょっかいを出す程度であった。変わったことと言えば、山の魔物が村を荒らさなくなったことぐらいだ。何時までも帰らぬ勇者に腹を立てた王は、兵隊に山を捜索させた。 兵長「王様!勇者を発見しました!」 王「はよう連れてこい」 兵長「はっ」 王の前に現れたのは一人の巨漢であった。二年前に見た勇者とは全くの別人に思えるその男は、勇者の証とも言えるペンダントを首に付けている。二年前は腹のあたりにぶら下がっていたが、いまはその太い首に食い込まんとしている。 5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/03/10(日) 19:34:25 ID:XiovxLR2 王「」 勇者「お久しぶりです。王様」ムキッ 王「ゆ、勇者なのか」 勇者「はい」 王「な、なんというか………逞しくなったな」 勇者「お褒めに預かり光栄です」ムキィッ 王「あー、えっとだな、……魔王退治、行ってくれるか」 勇者「はい。二年間の成果を出し切ってみます」 続きを読む