転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1378769184/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 08:26:24 ID:vpStE7Bo キーンコーンカーンコーン 先生「今日のホームルームはこれまで。お前ら寄り道するんじゃないぞー!」 がやがや…がやがや… 男「ふう…、やっと終わったあ」 男「ん、机の中に何か入ってる?」カサッ 男「これは?」 男「今日の放課後…屋上で待ってます」 男「女より…」 男「…女さんって綺麗だけどあんまり目立たないタイプの子だったよな」 女さんとはあんまり話したこともなかったはずだけど。知らないところで密かに想われていたんだろうか? そして…ついに彼女いない歴=年齢の俺にもモテ期到来か!? 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 08:27:18 ID:vpStE7Bo 幼馴染「おーとーこ!」ガシッ だが、そんな甘美な妄想も後方からのアームロックにより完全に消し飛んだ。 男「いてっ!何するんだよ、幼」 幼「まあまあ。どうせ男って今日は暇なんでしょ?たまにはわたしに付き合いなさい?」 男「あー…悪い、今はそれどころじゃないんだ。何というか、新しい人生のスタートラインに立ってるんだよ。だから邪魔しないでくれ。」 友「えー!それって可愛い幼馴染との約束よりも大事なものなの?」 男「自分で言うか普通?っていうか、そもそも約束してないからな。今初めて聞いたからな。」 幼「ふん、いいよーだ!せっかくおいしいラーメン屋さん紹介しようと思ってたのに。あとで泣いて頼んでも知らないんだから!」 男「馬鹿はお前だ!夕食があるってのに今からラーメンみたいなごついもの食えるか。」 幼「男のばーか!」ガラッ 男「はぁ…何なんだ、あいつは」 幼とはガキの頃からの付き合いで、いわゆる腐れ縁ってやつ。顔はまあ…黙ってれば可愛い方なんだが、性格があの通りガキっぽいせいで女って感じがしない。 友達としては付き合いやすい奴だと思うが意外にも本人はあれで結構モテるらしい。世の中ってのは本当によく分からない。 男「おっと!そんなことより!」ガタッ! 女さんが待ってるんだった。急いで屋上に行かないとな! 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/10(火) 08:28:52 ID:vpStE7Bo ガラッ 女「……!」ビクッ 扉の音が大きくて驚いたのか彼女は怯えた小動物のようにビクッと震えた。相当緊張しているのだろうか? 俺はガラス細工を扱うように慎重にそして出来る限り優しい声色で女さんに声をかけた。 男「やあ、女さん。」 女「お…男くん。こんにちは…」 男「この手紙って女さんで間違いないよね?どうしたの?」カサッ 女「いきなりでごめんなさい…。えっと…男くんに大事な話があって…」モジモジ か、かわいい! 男「えっと…それで話って何かな?」 女「あ、あの!」 男「うん。」ドキドキ 女「…んです。」 男「え?」 女「私好きなんです!」 男「!!」 続きを読む