転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1360546612/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/11(月) 10:36:52 ID:oU6eOcPs <夜、晴天> ―――某国、某城、天守閣――― 侍女「姫様、ほら、星が綺麗で御座いますよ」 とある姫「はぁ、確かにそうね…」 侍女「姫様...、気分が晴れませんか…?」 とある姫「何かもっと面白い事って無いかしら...?」 キラッ 侍女「…あっ!流れ星!」 とある姫「本当だわ。...何か起こらないかしら…」 ―――‐‐、‐‐、‐‐‐――― 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/11(月) 10:38:34 ID:oU6eOcPs ―――とある国、タタラ場――― ゴオオォォ ゴオオォォ 村下(主)「だいぶ火が衰えてきたな」 村下(副)「そうですね、そろそろ解体ですか?」 村下(主)「そうだな...。よし、炉を解体するぞ!」 一同『へい!』 [たたら吹き製鉄。その技術責任者を村下と呼ぶ] [たたら吹き製鉄は土で炉を作り、その中に炭と砂鉄を入れ、 三日三晩火を絶やさず、砂鉄と炭を継ぎ足して、 不純物を流れさして、破損してくる炉を修復し、 最後に砂鉄と炭を入れてから火が衰えるのを待って炉を解体する] 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2013/02/11(月) 10:40:26 ID:oU6eOcPs 一同『せいのっ!せいのっ!』 ドサッ ドサッ 村下(主)「?淅が見えてきたな」 村下(副)「...今回の?淅は何ていうかなかなかの面構えって感じですね…」 [炉を解体して出てくるのは今まで装入してきた砂鉄と炭で育った鉄の塊、 金偏に母と書いて"ケラ"という。砂鉄約10tと炭約12tで約2.5tの?淅が出来る] [炉から出したばかりの?淅はまだ熱が残っていて真っ赤である] 村下(主)「確かに蹲った竜の様だな」 村下(副)「今にも動き出しそうですね」 ぐぐぐっ 一同『えっ!?』 続きを読む