転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1552813764/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/17(日) 18:09:25.20 ID:24ViWVvS0 ●全33レス前後(予定) ●キャラ曲解・崩壊注意 ●ふたりの帰還と活躍を信じて 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/17(日) 18:11:11.90 ID:24ViWVvS0 全宇宙を揺るがした宇宙超人タッグトーナメント。 その熱がようやく冷めようかというころ。 キン肉星の王位継承、アイドル超人たちへの爵位授与が正式に決定し 世界が新たな時代の幕開けに湧きたつ中・・・ ブ オ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ロ ・・・ ロンドン郊外のこの小さな町でも、ひとりの超人の栄誉が称えられようとしてていた。 地元の新聞でも片隅にしか載らないほど、ささやかに。 ブ ル ル ル ル ル … キ キ ッ ! 黒塗りのモーガンが停まった。 中から黒いスーツの男が降り立つ。 枯葉色にくすんだ僧衣を身にまとった男が両手を合わせて男を迎える。 「ナマステ。 ・・・ようこそいらっしゃいました」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 黒い男は迎えの男を一瞥した。 金髪の奥に隠れた赤い眼で。 鮫のような眼。 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/17(日) 18:12:22.27 ID:24ViWVvS0 「あの方がお待ちしております、どうぞこちらへ」 迎えの男が示した先には、小さな建物がある。 鮫の目の男は案内に従い、綺麗に均された砂利の上を進む。 「光栄なことです」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「こうして、あなたをあの方のもとへお連れできるなんて」 鮫の目の男は何も答えずただ静かに歩いていった。 足音すら立てずに。 隣の男の倍ほどもある、それでいてしなやかで均整の取れた肉体が静かに砂利の上を進む。 建物に近づくと、真新しい塗料のにおいが香った。 色とりどりの花飾りと旗が風に揺れている。 ユニオン・ジャック 互い違いに掲げられた英 国 旗とインド国旗。 「よく来てくれた、『バラクーダ』」 建物の前にいた男が、鮫の目の男を見つけ歩み寄る。 痩せて背の高い、浅黒い肌の男。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 鮫の目の男、『バラクーダ』と呼ばれた男は、やはりなにも答えない。 ただその赤い眼がわずかに細まったように思えた。 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/03/17(日) 18:13:21.52 ID:24ViWVvS0 「わたしはこれで」 「ありがとう」 長身の男は迎えの男と互いに合掌して礼をかわした。 迎えの男と同じく僧形、禿頭の男。 しかし背丈はバラクーダに劣らない。 それでいて体の幅は、人間であるはずのさきほどの彼ともそれほど変わりない。 バラクーダも長身痩躯だが、こちらはまるで杉の木のようだ。 「本当によく来てくれた」 「・・・・・・・・・・・・」 「忙しいところ、すまない」 「・・・よく呼んでくれた」 バラクーダが初めて口を開いた。 赤い眼が今度ははっきりと細まる。 「つまらない用事ばかりで閉口していた」 「つまらないものか」 「ハッタリと愛想笑いの毎日だ」 「お前はいま、未来を作っている」 「未来はいまここにこそある」 バラクーダは建物に掲げられた銘板を指さしそう言った。 【 Singh State School 】 続きを読む