転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1567901321/ 1: ◆CItYBDS.l2 2019/09/08(日) 09:08:42.07 ID:1Xampk/10 悪魔「……私を召喚したのは貴様か?」 女「そうです」 悪魔「ふふふ、小娘ごときが私にいったい何の用だ」 女「契約して欲しいんです」 悪魔「ほほう! 悪魔に対して自ら契約を持ち掛ける奴など初めてだ! して、望みは何だ?」 2: ◆CItYBDS.l2 2019/09/08(日) 09:09:27.75 ID:1Xampk/10 女「契約してほしいのです」 悪魔「話の分からん奴だな。だから、望みを言えと……」 女「まあ、私の話を聞いてください」 悪魔「……」 女「私、保険の外交員をやっているんです」 3: ◆CItYBDS.l2 2019/09/08(日) 09:09:58.10 ID:1Xampk/10 悪魔「ほう、みなまで言うな。成績が良くないのであろう? それで、世界一のセールストークを欲しているといったところか」 女「いえ、成績は会社でトップを張っています」 悪魔「……じゃあ、なぜ?」 女「つい昨日まで、毎日のように、訪問する全ての家々から契約を勝ち取ってきました」 悪魔「昨日まで?」 4: ◆CItYBDS.l2 2019/09/08(日) 09:10:24.81 ID:1Xampk/10 女「そう、昨日のことです。私は、次のお客様を求めてゼンリン地図を広げていました。そして気づいてしまったのです。私が担当する、この地区にはもう……私の取り扱っている保険に入っている人がいないということに!」 悪魔「えぇ……めっちゃ、すごいやん。私も、契約をとってくるのが仕事みたいなもんだから。貴様のすごさが身にしみてわかるぞ」 女「お褒めに預かり光栄です」 悪魔「営業のコツとかあるの?」 女「まあ、基本的なところですけど。まずは、相手の興味を引くことですね」 続きを読む