転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549633757/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:49:18.15 ID:r+/yxZP+0 オリジナル短編を三作品投稿します。 それぞれの関連性はありません。 それでは以下、本編です。 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:50:40.65 ID:r+/yxZP+0 「あ? なんだよてめぇ。やんのか?」 見るからにヤバい奴に絡まれた。 聞けばわかる通り、口がすこぶる悪い。 そして見ればわかる通り、すこぶる、可愛い。 「なにジロジロみてやがんだ? お?」 そりゃあ、そんな艶めかしい生足を目の前で組まれて、美しい脚線美を見せつけられたら、誰だって凝視してしまうだろう。 「ちょっと面貸せよ。こっちに来い」 ふらふらと、まるで誘蛾灯に惹き寄せられる羽虫のように、ヤバい奴へと歩み寄ると。 「ちゅー」 「!?」 胸ぐらを掴まれて、強引に、キスを、された。 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:51:36.48 ID:r+/yxZP+0 「ぷはっ」 「????」 「なんだよ、バカみてぇな顔して」 そんなことを言われてもどうしようもない。 まるで狐につままれたか、狸に化かされたような気分であり、理解不能、意味不明な状況だ。 「まだやんのか? チッ。しゃーねぇなぁ」 そう言って、ペロリと唇を湿らせて、再び。 「ちゅー」 「!?」 「れろれろれろれろ」 「!??!」 キスをされて、口腔内を舌で舐られた。 「ぷはっ……あー美味いっ!」 なんだかビールを一気飲みしたような表現だ。 「この為に生きてるって感じだよな?」 「?」 「あ? てめぇは生きる意味も知らねぇのか?」 ちょっと、何を言っているのか、わかんない。 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/08(金) 22:52:59.97 ID:r+/yxZP+0 「わかんねぇなら教えてやんよ」 腕組みをすると、大きな胸がたぷたぷした。 「てめぇは今この時、この瞬間、俺様と出会って、キスをする為に生きてきたんだよ」 今、明かされる驚愕の真実。 無論、荒唐無稽である。 ポカンとして、口を半開きにしていると。 「あむっ」 「!」 「ちゅうちゅう」 「!?」 「がぶっ」 「?!!?」 キスされ、吸われ、そして噛みつかれた。 「どうだ? 痛えか?」 「~ッ! ~ッ!」 「生きてんだから、痛えのは当たり前だろ」 だったら噛むなよ。そう強い視線で訴えると。 「バ、バカヤロー! そんなに見つめんなよ!」 何故か赤面して、ぷいっとそっぽを向かれた。 続きを読む