転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1354950931/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/08(土) 16:15:31 ID:P.R83WQM 今は昔、ある村に竹取の翁という者がいました その翁は山に入っては竹を切り、その竹でいろいろな物を造り、生計をたてていました そんなある日のこと・・・ 翁「ふんッッ!!」ミキョッ 翁「ちぇりゃあッッ!!」ボヒュッ 翁「ふう。どうやら今日中にはこの山の竹も刈り尽くせそうじゃのぅ」 翁「じゃが、帝様に頼まれておった1/1スケールの竹編みの東京タワーを造るにはまだ足りんわい」 ピカーッ 翁「ん?」 竹取の翁は光る竹を見つけました 翁「ほう、光る竹か・・・面白い・・・ッッ!」 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/08(土) 16:25:14 ID:P.R83WQM 翁「じゃが所詮光る竹でも竹は竹。ただ珍しいだけじゃ」 翁「今は一本でも多く竹が欲しいのでなッッ!」 翁「このわしの『斧』に切れぬ竹など無いわ!!」サッ 竹取の翁はそう言い、おもむろに手刀を掲げると 翁「邪ッッ!!」ヒンッ 光る竹に振り下ろしました ガッ 翁「!?!?」 しかし、竹取の翁の手刀は、竹に僅かなる切れ目をつけただけでした 翁「どういうことじゃ・・・?確かに竹は切れている」 翁「しかし、何かわしの斧を通さないものがあるようじゃ・・・」 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/08(土) 16:34:52 ID:P.R83WQM 不思議に思った竹取の翁は竹をわしづかむと ミシミシッ 翁「ぬはッッ!」メキャァァ 光るところを残し、引きちぎってしまいました すると、そこには三寸ほどの可愛らしい少女が座っていたのです 少女「・・・」コオォォォ・・・ 翁「よもや・・・この少女がわしの斧を止めたのか・・・?」 竹取の翁は驚愕しました 少女「もしかして、その斧とは先程の?」 翁「あ、ああ。そうじゃ」 少女「そうですか・・・言われなければ気づきませんでした」 翁「~~~~ッッ!?」 6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/08(土) 16:49:46 ID:P.R83WQM 翁(なんじゃこやつは・・・!!ノーガードでわしの斧を受けてあっけらかんとしておるッッ・・・!!) 少女「それはそうと、丁度竹から出ようと思っていたのです。出していただいてありがとうございます」 あれ程強く斧を打ち込んだにも関わらず、礼を言う少女にはキズ一つついていません 翁「ッ!・・・なるほど。それでお主、これからどうするつもりじゃ?」 少女「竹の中での瞑想も飽きましたので、熊でも狩って稽古しようかと」 翁「その背丈でかの!?」 少女「何か問題でもあるのでしょうか?」 翁も驚くのもそのはず この辺りには体調5m程の熊などザラだからです 翁「お主、余程の強者じゃな・・・」 翁「ここであったも何かの縁。もてなしてさしあげよう」 少女「そうですか。ではお言葉に甘えて・・・」 続きを読む