転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1383828096/ 1: ◆H4iwFNXQsw 2013/11/07(木) 21:41:36 ID:VJymVjfI ・サシャ「それが醍醐味なんですよ」の続きです 2: ◆H4iwFNXQsw 2013/11/07(木) 21:42:16 ID:VJymVjfI ―― 深夜 女子寮 ユミルたちの部屋 サシャ「……」ジーッ... ユミル「おいサシャ」 サシャ「はーい、なんですかー?」 ユミル「いや『なんですかー?』じゃなくてさ。さっき部屋に帰ってきてからず――――――っと外見てるけどよ、それって楽しいのか?」 サシャ「楽しいですよ?」 ユミル「雪降ってるだけだろ」 サシャ「雪って、少し風が吹けば落ちる方向が変わるじゃないですか。雨と違って降り方が一定じゃないので、見てて楽しいんですよね」 ユミル「ふーん……それは、毛布にくるまって、机の上に座って、窓に張りついてまでして見るものなのか?」 サシャ「そうでーす」パタパタ ユミル「クリスタなんかとっくに寝たぞ? 寝ないと身長伸びないぞ?」 サシャ「私も寝たいことは寝たいんですけど、どうも空腹で眠れそうにないんですよね。何か持ってません?」グー キュルルルルルル... ユミル「ない」 サシャ「そうですか。残念です」 3: ◆H4iwFNXQsw 2013/11/07(木) 21:43:08 ID:VJymVjfI ユミル「取り敢えず机の上から降りたらどうだ? はしたないぞ」 サシャ「だって、ここが一番見やすいんですもん。ベッドの上からだと、窓の外なんて全然見えませんし」 ユミル「だったらせめて椅子に座れよ。落ちたら痛いぞ」 サシャ「落ちませんよ。子どもじゃないんですから」 ユミル「……」 サシャ「……」ジーッ... ユミル「なあサシャ」 サシャ「はーい、なんですかー?」 ユミル「お前、いつになったらあいつとくっつくんだ?」 サシャ「」ズルッ ボタッ 4: ◆H4iwFNXQsw 2013/11/07(木) 21:43:56 ID:VJymVjfI ユミル「よし、落ちたな」 サシャ「……………………え、あの、くっつくってどういう……?」ヒリヒリ ユミル「んなこと今更言わなくてもわかるだろ。――で、どうなんだ? その気はあるのか?」 サシャ「そりゃあ、ないわけじゃない、です、けど…………」 ユミル「そうかそうか、そりゃあよかった。――それで? 細かい日時はお決まりですか?」 サシャ「えーっと……もうちょっとしたら、です」 ユミル「だからそれはいつだよ」イライラ サシャ「……えと、卒団する時とか」 ユミル「……」 サシャ「……」 ユミル「遅ぉいっ!! 遅すぎるっ!!」バンッ!! サシャ「ユミル静かに! クリスタはもう寝てるんですから!」シーッ 5: ◆H4iwFNXQsw 2013/11/07(木) 21:44:41 ID:VJymVjfI ユミル「もし仮にだぞ? お前、十番内に入れなかったらどうするつもりだ? 憲兵団に入ったあいつと遠距離恋愛でもすんのか? あ?」 サシャ「え? えーっと、そうなるんでしょうか……?」 ユミル「なるんでしょうかじゃねえよ私が知るか。――第一、お前はあいつとどうなりたいんだ? はっきり言えはっきり」 サシャ「そりゃあ……隣にいたい、とは思ってますけど」 ユミル「だからぁ、お前がどうなりたいのかじゃなくて、あいつとどうなりたいのか私は聞いてるんだよ」 サシャ「そんなこと言われても……」 続きを読む