転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1345266286/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/08/18(土) 14:04:46 ID:mOLLvDhk 美希「久しぶりだね、千早さん」 私の隣の席に座り注文を告げた彼女に声をかける。 美希「一昨年のお正月ぶりだっけ?」 千早「そうね」 都内の某所、都市部からやや離れた場所にあるにしては洒落ているバー。 陳腐な言い方になるが、隠れ家的と呼ばれるにふさわしい店だ。 雑誌のインタビューなんかではもちろん教えないし、本当に親しい人しか連れてこない。 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/08/18(土) 14:05:29 ID:mOLLvDhk 美希「仕事でも全然会わないもんね」 千早「そうね、まあ当然だけど」 美希「千早さんはテレビ嫌いだもんね」 千早「そういうわけじゃないけど」 美希「そうなの?」 千早「ええ、単にバンドがそういう方向性なだけっていうか。私個人としてはテレビでも何でも出ればいいと思うけど」 美希「そうなんだ。出たいなら出ればいいのにね」 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/08/18(土) 14:05:41 ID:mOLLvDhk 765プロがなくなって、数年が経った。 その後、私はソロ歌手として、彼女はバンドのボーカルとして。 会いこそしないが、お互いの名前はテレビでよく見かける程度には売れている。 千早「美希は」 美希「うん?」 千早「美希は、よくテレビとか出てるわよね」 美希「うん」 千早「バラエティーとかもよく出てるみたいね」 美希「うん。だって歌うのより楽だし」 千早「そうかしら?」 美希「そうだよ。だって歌番組とかじゃ、出来ないこと多すぎるし」 千早「それはそうね」 美希「千早さんのところも、それでテレビに出ないんじゃないの?」 千早「まあ、そうね」 続きを読む