転載元 : http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1563101299/ 1: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/07/14(日) 19:48:19.64 ID:cnP4JpQD 「ご、ごめん!」 窓から飛び込んできた曜とぶつかり、重なるように花丸と曜は倒れこんだ。 「大丈夫?けがはない?」 「は、はい」 曜に心配の声をかけられ、花丸は呆然としながらなんとか答えた。 花丸は背中から倒れこんだが、曜が頭を抱えてくれたので怪我などはしていなかった。しかしは花丸の頭の中は別のことで一杯だった。 「その…ぶつかった時…」 「あ…」 衝突時のことを思い出し、2人は赤面する。倒れこんだ際に2人の顔が接近し、軽く口同士が接触する―いわゆるキスをしてしまっていた。 2: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/07/14(日) 19:49:13.72 ID:cnP4JpQD 「キス…しちゃったね…」 曜がつぶやく。 不可抗力ではあるがキスはキスだ。 少なくとも花丸にとっては初めてのことであり、その戸惑いは大きい。 「その、ごめんね。私なんかと」 「そ、そんな」 曜の謝罪に対して花丸は困惑する。 花丸も年ごろの乙女らしくファーストキスに対するロマンチックな憧れはあった。 「早く忘れちゃっていいから」 「忘れるなんて…」 いつどこでなど、いろいろなシチュエーションを考えていたが、その相手はいつも同じだった。 4: 名無しで叶える物語(もんじゃ) 2019/07/14(日) 19:49:52.21 ID:cnP4JpQD 「…忘れたくない」 「えっ?」 「曜ちゃんとの…キス、忘れたくない」 「マル…ちゃん?」 目の前の少女からの予想外の言葉に曜は戸惑った。 その驚きの中、花丸は続けてさらに大胆な発言をする。 「だから――もう1回」 「マルちゃん…いいの?」 花丸は無言でうなずき、軽く目を瞑る。それを見た曜はゆっくりと顔を近づける。 2人の顔が接近し、2度目の――― 続きを読む