転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1461472575/ 1: 8 ◆H3qqj7wCjc 2016/04/24(日) 13:36:15.78 ID:P7OSXOlE0 夏休みのある日 月火「お兄ちゃ~ん…起きてる…わけないか」 暦「いや起きてるぞ」 月火「何で起きてるの!?」 妹の阿良々木月火が僕の部屋を訪ねて来たのは深夜1時過ぎだった。 確かに普通は寝てると思われる時間だが、僕は吸血鬼体質のせいで夜は寝付くのに時間がかかる。 そして朝は弱いという何ともし難い体質だ。 暦「どうしたんだ?月火。怖い夢でも見たのか」 月火「…えっと…まぁそんなところかな?」 暦「でもお前ってそんなたまか?」 月火「今日はたまたまそんな日だったんだよ」 暦「はぁん…で、何しに来たんだ」 月火「私もうぶるっちゃって、お兄ちゃんに添い寝してもらわないと収まらないなぁって」 暦「…つまり?」 月火「今晩は一緒に寝てください!いや寝ろ!」 2: 8 ◆H3qqj7wCjc 2016/04/24(日) 13:38:04.32 ID:P7OSXOlE0 何で命令されてるんだ… 暦「添い寝なら火憐ちゃんにしてもらえばいいだろ」 月火「いやでも火憐ちゃんぐっすりで起こすのも悪いかなぁって」 暦「僕を起こすのはいいのか!?」 月火「私だってお兄ちゃんが起きてるとは思わなかったよ!だからその時は勝手にベッドに入ってやろうと画策してたんだけど」 だったら火憐のベッドに起こさない様に勝手に入れば良かったのでは。 暦「…はぁ、わかったよ。優しい優しい暦お兄ちゃんが月火ちゃんと添い寝してやるよ」 3: 8 ◆H3qqj7wCjc 2016/04/24(日) 13:38:54.15 ID:P7OSXOlE0 暦「じゃあこっち来いよ」 月火「もうベッド入ってる」 暦「速っ!?」 そんなこんなで添い寝スタート。 暦「なぁ、怖い夢ってどんなの見たんだよ?」 月火「…えーっと…何か私の上半身が吹っ飛ばされる夢…よく覚えてないけど…」 暦「……そっか」 本当にあったことだから笑えない。 記憶は飛んでるみたいだけど心のどこかに… 月火「あれ?いつものお兄ちゃんならこんな話したら笑ってくると思ったのに」 暦「人の夢の話ほどつまらないものはないからな。見る夢も将来の夢も人に言うもんじゃねぇよ」 月火「プラチナむかつく。お兄ちゃんから聞いたくせに」 4: 8 ◆H3qqj7wCjc 2016/04/24(日) 13:40:05.75 ID:P7OSXOlE0 少し経って月火がこんなことを聞いてきた。 月火「…ねぇ、お兄ちゃん…彼女出来たんだよね」 暦「ん?あぁ、ちゃんと今度紹介してやるよ」 月火「……うん」 何だ今の間は。 月火「ねぇ、お兄ちゃん」 暦「あん?」 月火「こっち向いて寝てよ。背中向けてたらお兄ちゃんの顔が見えない」 暦「何で僕の顔を見る必要があるんだ。いつも見てるだろ」 続きを読む