転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1562965512/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/13(土) 06:05:12.84 ID:9o6p8ZZg0 キャル「ねぇねぇ、そろそろ本格的に暑くなってきたと思わない? 思うわよね?」 汗を拭う。 キャル「ふふ。暑いわよね! ヤバイわよね! うんうん、よぉくわかるわよ! こういう馬鹿みたいに暑い時には──」 コッコロ「主さま。そうめんが茹であがりましたよ。つゆも、昆布だし、鰹だし、ゴマだれなど、いろいろな種類のものをご用意いたしました」 キャル「ちょっと、コロ助! 今はあたしがこいつと話をしてるんだから、邪魔するんじゃないわよ!」 ペコリーヌ「まぁまぁ、キャルちゃん。ここはひとまずおそうめんを食べて落ち着きましょう♪ 腹が減ってはなんとやら~☆ ささ、みんなで食卓を囲みましょうっ!」 キャル「げっ、ペコリーヌ……! あんた、いつからいたのよ!? くっそぉ……こいつがいたらあたしの計画が……」 コッコロ「キャルさまはゴマだれでよろしいでしょうか?」 キャル「あーもうっ! 昆布だしにする! ゴマだれなんて邪道よ! じゃ! ど! う!」 ペコリーヌ「ちゅるるる~……☆」 キャル「あっ、こらっ! 全員で『いただきます』してから食べるんでしょ!? 箸を置きなさいよ!」 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/13(土) 06:06:21.41 ID:9o6p8ZZg0 ペコリーヌ「ごちそうさまでした~☆ ん~……♪ おなかいっぱぁい♪」 コッコロ「十分な量を茹でたと思ったのですが……ペコリーヌさまの食欲をまだ侮っていたようでございます」 キャル「ペコリーヌのやつ、三回も追加で茹でてたわね……。つゆなんか瓶単位で使っちゃうんだもん、補充が大変よ」 ペコリーヌ「まだまだ夏は始まったばかりですし、これから先、めんつゆを使う機会もジャンジャン来るはずです! わたし、ひとっ走りして買ってきちゃいますね☆」 コッコロ「あ、それでしたらわたくしも。……主さま。こちら、本日分のお小遣いでございます♪」 キャル「うわ……まだもらってんのか、こいつ……」 コッコロ「それでは、行ってまいりますね。すぐに戻ってくるつもりですが、わたくしたちの帰りを待つ必要はございませんので」 キャル「はいはーい。いってらっしゃ~い」 キャル「……」 キャル「……行ったわね。ねぇ、あんた」 キャル「去年の夏、楽しかったと思わない? いろんなとこに遊びに行ったりしてさ」 頷く。 キャル「そうよね! じゃあさ、今年も行きたくならない? 例えば、そうね……海とか!」 キャル「行きたいわよね、海。でもね……去年もそうだけど、軽装で行くとつよい魔物に襲われたりして危ない目に遭うじゃない? そんなのは嫌よね?」 キャル「そこで!!! あんたに相談なんだけど」 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/07/13(土) 06:07:52.85 ID:9o6p8ZZg0 キャル「あたしの去年の水着、覚えてる?」 「引けなかった」 キャル「んん? なに? 胸元のリボンの話かしら? あはは、あれ引っ張っても脱げたりなんてしないわよ? すけべ! ふふっ♪」 キャル「んーとね、ちょっと待ってね……んしょ、よいしょ」 水着キャル「じゃーん! 実はいつもの服の下に着てたのよね~♪ なんで、って、暑いし」 水着キャル「……ちょっと見過ぎじゃない? あんまり見てると目ん玉潰すわよ?」 水着キャル「まぁいいわ。でね、こっちがあたしの命綱……おほん! 装備である浮き輪なんだけどさ」 水着キャル「ほら、ここんとこ。わかる? 浮き輪の真ん中に大穴が空いちゃったのよ。これじゃ、いざという時戦えないじゃない?」 水着キャル「は? 浮き輪は真ん中に穴が空いてるものだ、って? いいじゃない、そんなちいさなことは気にしなくても」 水着キャル「とにかく。新しい浮き輪が欲しいな~って思ってね~。戦闘にも使えるあたし専用の浮き輪がね」 水着キャル「…………実は、ここだけの話」 身を乗り出す。 水着キャル「なんと……とんでもなく高性能な浮き輪が、ちょぉ~ど明日発売するところなのよ! すごい偶然だと思わない!?」 続きを読む