転載元 : http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1341674980/ 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/08(日) 00:29:40 ID:kQMKQB.I 幽霊「ひゅーどろどろどろ。……怖いですか?」 男「うん、怖い」 幽霊「あまりそう見えないんですけど」 男「うーん。でも、怖いよ?」 幽霊「そですか。ならいいんです」 男「気がついたら知らない人が家にいるなんて、恐怖以外の何物でもないよ」 幽霊「そっちの意味で怖いんですか」 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/08(日) 00:30:32 ID:kQMKQB.I 男「だって、寝てたらなんか知らない女の子が枕元にいるんだもの。そりゃ怖いよ」 幽霊「幽霊ですから、枕元に現れます」 男「なるほど、それが仕事だからなあ」 幽霊「いえ、別に対価をもらってるわけじゃないので、正確には仕事じゃないです」 男「じゃあ、なんで怖がらせるの?」 幽霊「……趣味?」 男「悪趣味だなあ」 幽霊「…………」ションボリ 男「悪いことをした気がした」 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/08(日) 00:31:26 ID:kQMKQB.I 幽霊「悲しいです」ションボリ 男「ごめんね?」 幽霊「ダメです。許しません。呪い殺します」 男「困るなあ」 幽霊「幽霊ですからしょうがないんです。諦めてください」 男「なるほど、呪うのも仕事だから仕方ないか」 幽霊「いえ、対価がないので仕事じゃないです」 男「じゃあ、やっぱ趣味で呪うのか。悪趣味だな!」 幽霊「…………」ションボリ 男「この幽霊は打たれ弱すぎる」 4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/08(日) 00:32:26 ID:kQMKQB.I 幽霊「あまりいじめないでください」(涙目) 男「分かった。ごめんな?」 幽霊「……悪気がないようなので、許します」 男「で、なんで俺の家にやってきたの、趣味で人を怖がらせたり呪い殺したりする人?」 幽霊「いじめないと言ったのに」(涙目) 男「嘘をつきました」 幽霊「酷いです。もう泣きます。ひんひん」 男「泣かれると良心がうずく。申し訳ないことをした。こんなことなら嘘をつくんじゃなかった」 幽霊「ぐすぐす……もう嘘をつきませんか? いじめませんか?」 男「いいえいいえ」 幽霊「うえぇぇん」 男「ああつい本音が」 5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/07/08(日) 00:33:42 ID:kQMKQB.I 幽霊「…………」ブスーッ 男「あの後、どうにか謝り倒して泣き止ませたはいいが、先程から幽霊が部屋の隅っこで体育座りをしてこっちをじーっと見ている」 幽霊「…………」ブスーッ 男「正直なところ、明日も学校なのでとっとと寝たいところなんだが、不機嫌そうな幽霊が気になって寝られない」 幽霊「…………」ブスーッ 男「……でも、まあ、いいか!」 幽霊「ええっ!?」 続きを読む