転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1507646121/ 1: ◆C2VTzcV58A 2017/10/10(火) 23:35:21.81 ID:IyMoB4KNO 鈴音「………ホモ?」 一夏「違う」 鈴音「え、だって急に男が欲しいとか言い出すから……大丈夫? 弾呼ぼうか?」 一夏「お前、仮に俺がホモだとして弾を生贄に捧げていいのか」 鈴音「んー………そうねえ……」 一夏「迷ってる時点で鈴と弾の友情が疑われるんだが」 鈴音「いや、ほら。一夏がホモだとすれば、もう弾もホモでいいと思うのよ」 一夏「よくないだろ!」 鈴音「あはは、冗談よ~。中学の時に女子の間でひそかに『一夏×弾』のカップリングが盛り上がってたからってさすがに暴論よね。じゃあ気を取り直して」 一夏「ちょっと待て。気を取り直す前にちょっと待て」 鈴音「え?」 一夏「聞き捨てならない部分があったんだが」 鈴音「心配しなくても、一夏がホモだって本気では思ってないわよ? 思ってたらアンタの頭叩きなおしてでもノーマルにするし」 一夏「いや、そっちじゃなくてだな。いやそっちも大事ではあるんだが……え、なに? 俺と弾が、カップリング?」 鈴音「あ、そのこと? だってアンタたちいっつも一緒にいたじゃない。数馬もいたにはいたけど、あっちは女っ気が結構あったしね~」 鈴音「なまじ顔がいいから、そういう妄想が捗るんだって。クラスの子が言ってたわ」 一夏「知りたくなかったぞ、そんなおぞましい事実……」 鈴音「いいじゃない、中学の頃の話なんだから」 一夏「俺も弾も普通に女の子が好きなのに……」 鈴音「24時間365日彼女募集中?」 一夏「おう」 鈴音「にぶちん」 一夏「え? なにが」 鈴音「そういうところが! まあ、はっきり言えないあたしにも責任はあるけどさ……」 一夏「?」 鈴音「なんでもない!」 2: ◆C2VTzcV58A 2017/10/10(火) 23:36:55.26 ID:IyMoB4KNO 鈴音「それで? 男が欲しいってどういうことよ」 一夏「ほら、知っての通りIS学園は俺以外女子しかいないだろ? 職員の人を入れても、男が少なすぎる」 鈴音「今さらではあるわね」 一夏「俺だって女の子は好きだけど、それでも近くに何人かは男が欲しいんだよ。気軽にあれこれ言い合える男友達が」 鈴音「あー……そうよね。同性の友達って、やっぱり大事よね」 一夏「だからさ、シャルが転入した時ってすげえうれしかったんだよな。あいつ、最初は男として振舞ってたから。ようやく待ち望んでいた存在がやってきてくれたって。もちろん、今の女の子らしいシャルもかわいくて好きなんだけどさ」 鈴音「確かに、あの時の一夏ってぶっちゃけマジでホモ臭かったわね……よっぽどうれしかったってことでしょうけど」 一夏「え、そんなにか?」 鈴音「そんなによ。あたしと箒とセシリアで緊急会議を開いたくらいには」 一夏「なんか心配かけたみたいで悪いな……」 鈴音「セシリアが『わたくしの愛の料理で一夏さんの心を取り戻すというのはどうでしょう』って言いだしたときは全力で止めたけど」 一夏「グッジョブ」 鈴音「でしょ? あとで売店の高級アイス奢りなさい」 一夏「128円アイスでいいか?」 鈴音「ケチ。でも許す」 一夏「よし」 3: ◆C2VTzcV58A 2017/10/10(火) 23:37:28.89 ID:IyMoB4KNO 一夏「でも、あれだな。そういう意味では、鈴がこの学園に転入してきてくれて本当にありがたいな」 鈴音「え?」 一夏「鈴は女だけど、サバサバしてて気軽に話せるし。付き合い長いぶん、男友達と同じように接することができる貴重な存在だから」 鈴音「………」 一夏「どうしたんだ?」 鈴音「特別扱いをされている事実に喜びつつも『男友達と同じ』というフレーズにため息をつきたくなってる複雑な気持ちなのよ」 一夏「よくわからないけど、そのせいで顔の左半分がにやけてて右半分がムスッてなってるんだな」 鈴音「今のあたしそんな面白いことになってるの?」 一夏「忘年会で出したら大うけ間違いなしだ」 鈴音「鏡で見たくなってきたわ」 一夏「でもアレだな。鈴も一年見ないうちに女の子らしくなってたし、気軽に話せはするけど、男友達とはやっぱり違うんだよな」 鈴音「気軽に話せるけど女の子扱いされてる……?」ニヘラ 一夏「お、右半分もにやけ顔になった」 続きを読む