転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1561366861/ 1: ◆q4ctS9nNro 2019/06/24(月) 18:01:01.45 ID:qMCxRFHCo ──プロデューサーの嗜好を知りたい人は多い ──八神マキノもその一人であった。 「度し難いな」 八神マキノは書店のポイントカードを眺めながらつぶやいた。【池袋BOOKSポイントカード】と書かれた何の変哲も無いカードだったが、マキノはその真実にたどり着いてしまった。 2: ◆q4ctS9nNro 2019/06/24(月) 18:01:37.67 ID:qMCxRFHCo …… プロデューサーがスーツのポケットから落としたカードをマキノが拾った事が始まりだった。 「カード落としたわよ?」 スタスタ 「あっ行っちゃった……ん?」 彼が落としたのは『池袋BOOKS』と書かれたカードだった。名前から察するに書店のポイントカードだろう。 しかしマキノは違和感を覚えた。彼はカード類は財布のポケットに入れるはずである。几帳面な彼がポケットに入れたまま放置するだろうか? 「調べてみようかしら」 3: ◆q4ctS9nNro 2019/06/24(月) 18:02:27.68 ID:qMCxRFHCo 調べた結果、『池袋BOOKS』という書店は実在していない事。磁気カードを模しているのに記録が無いこと。そして……記載された電話番号は性風俗店のものである事がわかった。 「これは風俗店の会員証ね……まったく度し難いわ」 4: ◆q4ctS9nNro 2019/06/24(月) 18:03:02.30 ID:qMCxRFHCo …… 数日後、俺は八神マキノの秘密拠点に呼び出された。そこで数々の証拠を見せつけられ説明を求められた。彼女は数日でかなり調べたようだ。これは認めて誰にも言わないよう頼むしかない。 「この通りだ。誰にも言わないでくれっ!」 風俗通いがバレてしまった。しかも相手が担当アイドルという最悪の展開。動揺する俺にマキノは言った。 「別に責めてはいないわ。貴方が質問に答えれば誰にも言わないつもりよ?」 「質問?どういう事だマキノ」 マキノはニヤニヤしながら口を開く…… 「質問、貴方が1番よく使うコースと時間は?」 「えっ……」 続きを読む