転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508635852/ 1: ◆C2VTzcV58A 2017/10/22(日) 10:30:52.98 ID:tEwgfojCO 志保「はい?」 P「え?」 志保「すみません、よく聞こえなかったんですけど。今、私の名前を呼びませんでしたか」 P「いや。だから、志保好きって」 志保「はあ。ありがとうございます」 P「うん」 志保「………」 P「………」 P「リアクション終わり?」 志保「終わりですけど。なにかまずかったですか」 P「いや……反応が薄いなと思って」 志保「別に、驚くことでもないですし。プロデューサーさんが私を気に入ってくれていることは、ずっと前からわかっていることですから」 P「それはそうかもしれないけど……ほら。もっとこう、な?」 志保「はあ………よくわかりませんけど。プロデューサーさん」 P「うん?」 志保「好きです」 P「おう、ありがとう」 志保「さっきのプロデューサーさんの言葉、そっくりそのままお返ししてもいいですか」 P「志保が俺を気に入ってくれていることは、ずっと前からわかっていることだからな」 志保「その言い方鼻につきますね」 P「そういう志保は鼻にケチャップがついてるぞ」 志保「え? どこですか」 P「ほら、もうちょっと右の……俺が拭こうか?」 志保「大丈夫です。自分で拭けますから」 P「そうか。それはそうとして、今日の弁当もうまいぞ。いつもありがとう」 志保「自分のや弟のぶんを作るついでですから。プロデューサーさん、食のバランス悪そうですし」 P「気をつけます」 志保「プロデューサーさんが体調を崩すと、みんな困るんですから」 P「志保もか?」 志保「当たり前じゃないですか」 P「……そうか。なんだかうれしいな」 志保「なら、ありがたがって食べてください」 P「もちろん」 2: ◆C2VTzcV58A 2017/10/22(日) 10:31:55.29 ID:tEwgfojCO P「しかし、相変わらず志保はクールだな」 志保「みんなに言われるということは、そういう性分なんでしょうね」 P「俺の魅力では志保の乙女心を揺さぶることはできないか」 志保「10年経ってから出直してきてください」 P「それ、普通は年上が年下に言うセリフだぞ」 志保「プロデューサーさんは渋さが足りません。せめて高木社長のような濃さがあれば」 P「あの人は濃すぎて全身真っ黒だけどな」 志保「確かに」 P「それはそうとして卵焼きがおいしい」 志保「反応を見ているうちに、だんだんプロデューサーさんの好みもわかってきました」 P「俺はおしとやかな美女が好みだなあ」 志保「誰が女性の好みの話をしているんですか。食べ物の話です」 P「はは、わかってるよ」 志保「まったく……まあ、だいたい私の弟と好みが同じなんですけど」 P「へえ、そうなのか」 志保「はい。好きなものも、嫌いなものも」 志保「せめて、あの子よりは早くピーマン嫌いを卒業してください」 P「耳が痛い……」 志保「残さないように、ちゃんと見てますから」 P「悪い顔をしている……」 志保「ふふっ」 3: ◆C2VTzcV58A 2017/10/22(日) 10:33:23.59 ID:tEwgfojCO P「前から聞きたかったんだが、志保はいわゆるオジサマが好みのタイプなのか?」 志保「べつに、そういうわけではないと思います。ただ、頼りない人はちょっと……と思うだけです」 P「あー、なるほど。渋さがあると頼りがいありそうだもんな」 志保「そんな感じです。だから、まあ……プロデューサーさんも、ギリギリセーフ……だと、思います?」 P「なんで語尾が疑問形なんだ」 志保「答えに迷ったので」 P「そこは迷ってほしくなかったなあ」 志保「くすっ、冗談ですよ。プロデューサーさんのこと、これでも頼りにしているつもりです」 P「本当にそう思ってくれてるならうれしいんだけどな」 志保「……私の言葉、信じられませんか?」(上目遣い) P「うっ……!」 志保「演技です」 P「おい」 志保「プロデューサーさんは、いい意味で素直なので面白いです」 P「褒められているのかバカにされているのかわからなくなってきた」 志保「私の演技力、上達してきましたよね」ニコ P「志保の屈託のない笑顔……演技か」 志保「今のは自然体なんですけど」イラッ P「冗談だ」 志保「む……カウンターされた気分です」 P「はは。それはそうと、そろそろレッスンの時間じゃないか?」 志保「あ……本当。もうこんな時間」 P「トレーナーさん、時間には厳しいからな。遅れないようにいってこい」 志保「プロデューサーさんと話していると、なぜか時間があっという間に過ぎてしまいます」 P「相性がいい証拠かもしれないな」 志保「ですね。では、レッスンに行ってきます」 P「頑張るんだぞ」 志保「当然です」 続きを読む