52: 水先案名無い人 2008/02/04(月) 19:47:34 ID:12M6TCXL0 俺は昔から父と仲良くしている人が理解できなかった。 ドラマやアニメなどで父が死んで悲しむとか、そういうのも理解できない。 そもそも俺は父と血なんか繋がってなかったから、本当の意味で親子じゃないんだよね。 俺が幼稚園ぐらいに母が再婚して今の父になったんだけど、 その時から物心ってのがあったからこの人は自分の本当の父親じゃないって思ってた。 だから、「お父さん」って呼ぶのがこの上なく恥ずかしかったし、違和感を感じてたんだ。 それでも他に呼び方がなかったから「お父さん」って呼んでたんだけどね。 俺が小学生の頃には妹が2人も出来てすっごく幸せだった。小さなアパートだけど家族って感じがしたし、 父のことはやっぱり違和感を感じたままだったけど、何年も一緒にいれば情みたいなものも沸いてきてた。 だけどこの頃から、母と父はよく喧嘩をするようになって時々夜に怒鳴り声が聞こえてきたんだ。 父は関西の出身だったから、関西弁で怒鳴りつけて殴ったり蹴ったりしてた。 あきらかに父が悪いことでも暴力で黙らせていた。俺がおかしいって言ったら怒鳴られた。 俺は父が大嫌いだった。 中学になった時には新しい家が出来て、ちゃんとした一軒家に住んでいた。 あれから両親の喧嘩はひどくなる一方で、父は俺にも手をあげるようになった。 この頃から俺はパソコンの画面ばかり見るようになって、 家族でいる時間なんて夕飯の時ぐらいになってきていたんだ。 毎日毎日両親の喧嘩が絶えなくなってきて、部屋の扉を閉めても怒鳴り声とか聞こえてくるんだ。 何かが割れる音、物が壊れる音、母親の悲鳴・・・。気が狂いそうだった。 それでも俺はゲームやパソコンとかで気を紛らわせて聞こえないようにしていた。 妹達も聞こえてるはずなのに、決して部屋から出ることは無かったな。 そんな毎日に嫌気がさして手首を切ったこともあったし、万引きばっかりして捕まったこともあった。 続きを読む