431 爆音で名前が聞こえません sage 2019/05/07(火) 23:50:53.21 wXQrwVtgx 高橋という温厚なおばあちゃん先生がいた。 俺は小4当時デブでイジメられていて居場所が無くて 宿題は出さないし平気で嘘はつくしで学校の先生からも評判は悪かった。 陰気な俺に声かけてくれたのが高橋先生だった 栽培部やろうって誘われて、豆か何かを栽培するって話で 学校の裏の竹林から笹を切って霜よけ作るのを手伝った 次の日、畑が荒らされて笹がベキベキに折れていた 俺なんか誘うから・・・と言ったら、もう一回作ろうと言われた。 でもまた荒らされてダメにされた 高橋先生は笹を切って準備していた。俺は見て見ぬふりをした 冬場は朝に水をあげたら土が凍ってダメなんだけど いつだったか昼過ぎなのに水があげられてなくて 俺が水あげてたら高橋先生が来て、ちゃんと見てくれてたんだって。 それがやけに嬉しくて。 春先は草むしり、サツマイモの栽培も手伝った。 人から必要とされたのってこれが初めての経験だったと思う。 今でも時々思い出す。俺の人生の原点はここだよなって。 自分は生きていいんだって、希望を与える存在というか。 ずっと夢見てるのは高橋先生みたいな大人になりたいってこと。 あれから30年くらい経ったけど想いは大筋で変わっていない。