転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463670518/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/20(金) 00:08:38.92 ID:ut3lO3VcO 1作目 渋谷凛「私をアイドルに……?」 モバP「愉快な仲間達もいます」 2作目 渋谷凛「アイドルになった」 水本ゆかり「一緒にがんばりましょう」 3作目 渋谷凛「アイドルデビュー」 池袋晶葉「歌を歌うぞ!」 4作目 渋谷凛「アイドル、邁進中」 桐生つかさ「トップしか見てないんで」 5作目 渋谷凛「アイドルに必要なもの」 木場真奈美「強靭な肉体と鋼の精神だな」 6作目 渋谷凛「アイドル、上昇中?」 小関麗奈「テーマは悪!」 7作目 渋谷凛「アイドルの可能性」 水本ゆかり「新しい自分を見つけましょう」 の、続きです 過去作を先に読んでいただけると、より話がわかりやすいかと思われます 2: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/20(金) 00:11:38.85 ID:ut3lO3VcO 【いなくなってわかる大切さ】 ある日の事務所 朝 凛「おはようございます」 晶葉「凛か。おはよう」 凛「おはよう、晶葉。ふう……」 晶葉「なんだかだるそうだな。夏休みだから、最近学校はないだろう?」 凛「朝から暑いし……来るだけで疲れちゃった」 凛「喉渇いたから、何か飲み物……ゆかりー」 晶葉「ゆかりは今日は休みだ」 凛「あ、そうだっけ。じゃあ自分で持ってこないと……」 晶葉「……最初は申し訳なさそうにしていたのに、今ではすっかり飲み物を淹れてもらうことに抵抗がなくなっているみたいだな」 凛「あ……うん、そうかも。慣れって怖いね、我ながら」 晶葉「私も人のことは言えないが、感謝の気持ちを忘れてはいけないな」 凛「……年下に説教されてしまった」 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/20(金) 00:13:50.17 ID:ut3lO3VcO がらっ! 麗奈「あっつー!!」 麗奈「ゆっかりー! お茶ー! あとお菓子ー! 10秒以内に持ってきなさい!」 凛「………」 晶葉「………」 麗奈「あ、あれ? なによ、ふたりとも」 凛「感謝の気持ちを忘れるとこうなるんだ」 晶葉「浅ましいというやつだな」 麗奈「な、なんだかバカにされてるっ!? 来て早々このアタシをコケにするなんていい度胸ね!」 麗奈「勝負よ、勝負っ!」 凛「勝負? いつもつかさとやっているやつ?」 麗奈「そう! 今日はこれよ!」 晶葉「これは……なんだ、レイナえもん」 麗奈「桃太郎電鉄~♪」チャラララッチャラー 麗奈「って、変な調子で言わせるな! どっちかっていうとドラえもんはアンタでしょーが」 晶葉「ふむ。面と向かって褒められるのはいい気分だ」 麗奈「褒めてないわよ!」 凛「なんか漫才みたいになってる」 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/20(金) 00:16:37.13 ID:ut3lO3VcO 凛「レッスンまで少し時間あるし、やってもいいけど。桃鉄」 麗奈「99年?」 凛「レッスンまで『少し』なんだけど」 麗奈「はいはい。わかってるわよ」 晶葉「これはWiiのソフトか。本体は」 麗奈「この部屋にあったはずよ。前にWiiのゲームで遊んだし」 麗奈「確か、こっちの棚に……ええっと」ガサゴソ 麗奈「……あれ? 前遊んだときはこの辺に置いてなかったっけ?」 凛「見つからないの?」 麗奈「見つかんない。アンタたち、知らない? 誰かがどっかに片づけたとか」 晶葉「普段、部屋の整理をしているのは……ゆかりだな」 凛「今日はいないね」 麗奈「はあ? ゆかり来ないの? じゃあ電話でもして」 晶葉「今日は家族と一緒にのんびり過ごすと言っていたぞ。ゲームごときで邪魔するのはどうなんだ?」 麗奈「む……しょうがないわね。桃鉄は諦めるわ」 凛「この辺の空気を読むところ、全然悪党っぽくないかも……」 麗奈「甘いわね! 悪はむしろ空気を読むのよ!」 麗奈「ヒーローの名乗りは基本的に待ってあげてるでしょ」 凛「なるほど」 続きを読む