転載元 : http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491373093/ 1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/05(水) 15:18:13.67 ID:6QCin5Qo0 小雪「そうよ」 学校から帰ると比企谷小雪と名乗る雪ノ下雪乃そっくりの少女が俺の部屋に居た。 八幡「ちょっと待っててくれ」 小雪「?」 これがドッキリではないかどうか確認するために雪ノ下に電話をしてみた。 雪乃『何かしら?』 八幡「うぉっ!出た!」 雪乃『電話がかかってきたのだから出るのは当然でしょう?』 八幡「……」(ドッキリじゃない…雪ノ下は確かに電話の向こうに居る) 雪乃『それで、何の用かしら?』 八幡「……」(じゃあ俺の部屋に居る雪ノ下そっくりのあの子は誰なんだ?) 雪乃『比企谷くん?聞いているの?』 八幡「あぁ、悪ぃ…」 雪乃『何の用事か聞いてるのだけど?』 八幡「いや、特に用事は無いんだ。すまん…」 雪乃『はぁ……用事がないなら切るわね』 八幡「あぁ、すまん」 どういうことだ?ドッキリにしては手が混み過ぎてる。とりあえずあの子から話を聞こう 3: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/05(水) 15:20:37.44 ID:6QCin5Qo0 八幡「すまん、電話してた」 八幡「えっ…と。どうやってここに?家の戸締りはしてあったはずだが」 小雪「私は自分のベッドで寝てたはずなのだけど、目が覚めたら部屋の風景が少し変わっていて貴方が入って来たわ」 八幡「風景が少し変わっていた…てのは?」 小雪「置いてる物が少し違うけれど、私の部屋と同じみたいなの」 八幡「……」(似ている部屋くらいはあるだろうが…) 小雪「それと、この机」 八幡「机がどうかしたか?」 小雪「私の使っている机と同じ物ね。私の部屋はパ…お父さんが使っていた部屋で机もお下がりなの」 八幡(今パパって言いかけた?) 八幡「質問ばかりで悪いんだが、親父さんの名前は?」 小雪「比企谷八幡よ。ついでに言うと母の名前は比企谷雪乃」 八幡「なるほど…俺と同じ名前…そして雪ノ下と同じ名前の母親」 八幡「これは察するに…お前は俺と雪ノ下の娘で、ここにタイムスリップしてしまった…ということになるのか」 小雪「俄かには信じられないけれど、そう考えるのが妥当ね」 4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/05(水) 15:22:20.24 ID:6QCin5Qo0 八幡「俺が雪ノ下と結婚すんのかよ…マジかよ…」 小雪「少なくとも私の居る時代ではそうなっていたわ」 八幡「未来の俺ってどんな感じなんだ?あと雪ノ下も」 小雪「知らないわ」 八幡「は?知らないって…親だろ?」 小雪「両親は私が幼い時に事故で亡くなったの…」 八幡「!?」 八幡「俺と…雪ノ下が死ぬ?」 小雪「私は小町おばさんに引き取られて育てて貰っているわ」 八幡「小町に!?…というか事故って交通事故か?」 小雪「おそらく…」 八幡「おそらく…ってそれも知らないのか」 小雪「その事はおばさんもあまり教えてくれなかったから」 八幡「その事をあまり知らないってことは俺達が死ぬことを知らせるために来たってワケでもないんだな…」 小雪「ええ…」 5: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/05(水) 15:23:28.72 ID:6QCin5Qo0 八幡「そうか…」 八幡「俺達のこと恨んでるか?」 小雪「恨んでなんかいないわ」 小雪「でも、参観日や運動会の時小町おばさんは来てくれたけれど、両親の居る他の子が羨ましくて、寂しかった…」 八幡「苦労かけたみたいだな」 小雪「苦労と言うほどの苦労はしていないけれど、両親の事を考えない日はなかったわ」 小雪「ここに来る前にも両親に会いたいと思っていたから…」 八幡「今いくつなんだ?」 小雪「17歳よ」 八幡「俺と同じ歳か」 これが父性愛なのか…この子を見て結婚もしてなければ彼女居ない歴=年齢で童貞の俺が子を持つ親の気持ちが理解できた。 小雪「今日が誕生日だったの」 八幡「よし、帰り方がわからんならここに居ろ。何かあったら遠慮無く言ってくれ」 小雪「ありがとう…」 続きを読む